2020年07月28日

全部試したけどうまくいかない

なんとなく毎日過ごせているけど
少しだけ自分に違和感を覚えていて
小さい頃から「人との違い」に
薄々感づいている
発達障害傾向を持つ人たち、

友達はいるし、仕事もそれなり。
日々の生活も辛くないし…
だけど何だろう???
何か違和感があるなぁ…
なんて感覚を持っている人が
世の中にはたくさんいます。

こういったケースでは
【一人を謳歌できるタイプ】
の人が多く
違和感すら持たない人もいて
それはそれで幸せだと思います。

ですが、「あれ?」と
ちょっとでも気になってしまうと
追求したいのが当事者たちです。

そこで、
まずは友達や誰かに聞くのではなく
【ネットで調べる】
ということから始めることが
今の時代では主流ですね。
彼らも自分と向き合いながら
色んな情報を集めるために
片っ端からネットで調べます。

そして、そこで得た情報を使って
”自分磨き”を行うわけです。
実際の相談では、当事者から
「ネットで言われていることは
        全部やりました」
と、言われることが多いです。

話を聞きながら
苦手の洗い出しをして、
それに対する対策を伝えても
「それは、やりました」と
答えられることもあります。

また、
私から何か新しい言葉を聞くと
【ネットで調べ尽くし、予習して】
次のカウンセリングを
受けられる人もいます。
ずいぶんと勉強熱心だと思います。
*****当事者の方へ*****
ネットや本に書いてあることは
全部試した。
だけど思いどおりにいかなくて
困っている、という場合は
実際のトレーニングとの違いに
気付くことが大切かと思います。

一番の大きな違いは
【一方向のコミュニケーションと
   双方向のコミュニケーション】です。

ネットや本などから情報を集める時は
一方向からの伝達によってです。
そして、分からないことがあれば
さらに調べて情報を集めますが
疑問に思うことは人それぞれ。
全員に共通していないこともあるので
【知りたいことの
     細かい部分までは】
ネット上では集めることができません。

例えば【表現の仕方】について。
その方法そのものは
文章として書かれているでしょうが
【具体的な実践例のお手本を
     見聞きすることはできず】
独特な感性で受け止める
発達障害傾向を持つ人たちに
【正確に伝わるとは言い切れません】

そして、【フィードバック】
情報を集めて実践するところまで
一人でできたとしても
”それができているかどうか”
【実際に確認できません】

これが、ネットや本と
生身の人間の違いになります。
全部試しても上手くいかないということは
【小さなズレや勘違いが
    起きている可能性】
人と一緒に考えることも必要です。

このようなことで悩んでいるのであれば
ぜひとも
「人間」に支援を求めてみてください。
仲の良い友達に話せるなら良いですし
難しいなら、
その分野に精通する人が良いでしょう。

別のケースに関しても同様ですが
【困った時には誰かに相談する】
ということを基本として
考えてみてほしいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年07月25日

ストレス排除にこだわる

発達障害の傾向を持つ人たちは
私たち以上に
【ストレスを感じやすく】
体調不良になる人がいます。
【敏感さと鈍感さを持ち合わせ】
体調に関して取り上げると
・すぐにオナカを壊す
・吐いてしまう
・いつも頭が痛い
・発熱に気づかない
といった感じでしょうか。

ただ、
”ストレス”とひとことで言っても
その感覚には個人差があります。
人混みが平気な人と辛い人、
コミュニケーションが好きな人と嫌いな人
同じ発達障害の傾向を持っていたとしても
【人それぞれ、程度の差によって】
何をストレスに思うかは違います。

そして、
当事者たちに共通していることは
【ストレス排除に囚われて】
とにかく
【嫌なことから逃げる】ことです。
私たちは誰でも
ストレスを回避しようとしますが
彼らは【ちょっとやりすぎ】とも
思えるくらいこだわっていることが
私たちとの違いだと思います。

当事者が「これはダメだ」と
思い込んでしまった時には
白か黒か、0か100かという
【極端な考えに陥りやすいので】
ストレスから逃げようとする時も
徹底的な姿勢になりがちです。

酷い状態になると
ほぼ”強迫神経症”みたいになります。
いわゆる【予期不安】ですが
「また調子が
 悪くなってしまうのではないか」
ということを常に恐れて
体調不良を徹底的に避けるために
生活の全てを費やしてしまいます。
こうなったときには
病院に行ってくださいね。
診断が下りるレベルだと思います。

体調不良だけでなく
とてつもない不安感や恐怖感、
色々なことを排除したい気持ちが
年々強くなりすぎるようなら
一度相談してみたほうが良いです。
*****当事者の方へ*****
今あなたが自分でできていることは
小さな頃から「こういうものだ」と
身につけてきたことが大半です。

つまり、幼少時代は今よりも
【柔軟性があったので】
周りの人の言うことを聞き、
指示に従って行動しやすかったので
大人になって、身の回りの事や
最低限の生活できるレベルを
保てるようになったということです。

大人になると
誰かから強制されることはなく
身につけていくスキルを
自分で選択できるので
その時の基準が
”好き嫌い”になりがちなため
【柔軟性に欠ける】と考えてみると
つじつまが合うかと思います。

子供の時には
大人なしでは生きられなかったから
仕方なく言うことを聞いたでしょうが
大人になると
自分で生きていけるので
誰かの言うことを聞く必要はありません。
そこで起こりやすいのが
【嫌なものをとにかく
    排除したいこだわり】
なのではないでしょうかね。

以前もお伝えしましたが
それを続けていくとどうなるか…。
それは
【今までできていたことも
       できなくなる】
可能性があります。
一つのストレスになる原因を
取り除いて安心したかと思うと
【次のストレス要因を探す癖】
ついてしまう可能性があります。

それが、
社会不適合につながってしまう
道筋なのかもしれません。
もちろん、
自分の体調と相談しながらですが
「できることは止めない」という
考え方も大切かと思いますよ。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年07月23日

大人になった自覚を持とう

発達障害の傾向を持つ人たちの
【トラウマ的体験】について。

相談を受ける中で思うことは
「こうしたら、こうなるから…」
といった当事者の体験談を聞いて
「それはいつの話?」と確認すると
【幼少〜学生時代を
  引きずっていることが大半で】
今、その当事者が大人であることの
自覚が少ないなぁと感じます。

それほど過去に辛い思いをし
色々なストレスから逃げることで
生き延びてきたのかもしれませんね。

それで私は確認を続けるのですが
・昔は辛い思いをしたんだよね
・今の問題にも関係している?
・それを実行して結果を確かめたの?
という語りかけをしますと
大体かえってくる答えは
「昔、辛かったから、
  もう同じ思いをしたくない」
        ということでした。
確かに、
わざわざ辛い思いをするために
同じことは繰り返したくないですよ。

彼らの多くが、ネガティブな事柄に
フォーカスしやすい性格であるため、
良いこともあったはずなのに
どうしても悪いことや悲しい経験から
離れることができません。
そして、
その思いが大人になっても続いて
他の人のように楽しむことが苦手で
人とかかわることなども怖くて
「なんとかしたい」と思って
相談に訪れるのです。
*****当事者の方へ*****
過去の辛い思いは消えません。
そういう体験をしたことも
なかったことにはなりません。

だけど、
人生の最後まで
子供時代を忘れられず
人間関係に苦しみストレスを避け
孤独に生き続けるのは
とても辛いことだと思いませんか?

その辛い気持ちは
【忘れるものではなく切り離すもの】
考えられるようになれるといいですね。
”切り離す”というのは
「それとこれは、話しが別」と
考えることだと思ってください。

例えば、
学生時代には同級生からからかわれ
毎日が孤独で辛いものだった。
だから会社員である今も
【同僚たちが自分を
   バカにしているに違いない】
それに、学生時代に質問したら
笑われたり無視されたから
会社の中でも質問すれば
【ひどい扱いを受けるだろう】という
思い込みを持っているとします。

この過去と今を切り離すために
どう考えるかというと
・今はもう幼い学生ではない
・みんなも同じ大人になっている
・自分をからかった人たちではない
など、
【相手を、嫌いな人間という
      前提で見ないこと】です。

相手のことを知りもしないのに
最初から「人は意地悪だ」などの
自分の体験に基づいたイメージを作り
自分を受け入れてくれそうな人にさえ
心を閉ざして距離を取ってしまうのは
相手が意地悪だからなどではなく
【自分自身の問題だ】と捉え
過去と今の
【状況や環境が違うことを
       再認識することです】

もし、それで嫌な人がいたら
嫌いだという判断を下せばいいです。
問題となるのは
【関わりもしないのに、
    やりもしないのに、
      最初から決めつけること】です。

ここで、アクションを起こす決意をし
自分の殻を破るのも、
また同じことが繰り返されるから
ずっと同じ状況を保つのも、
【当事者には選択できる権利があり】
それを周囲の人々が
強制することはできません。

”大人であることを自覚する”
ということは、
【自分の行動や言動に責任を持つ】
ということです。
”責任”という意味は
失敗したら罰を受けるのではなく
自分が選択して起きた結果を
【現実として受け入れる】
ということです。

言葉は難しいですよね。
だから色んな不安が付きまといます。
大人、責任、選択…
ここで表現した内容は
私が思っている言葉ですから
それを書き換えるのも人それぞれ。

とにかく色んな人から
意見や考え、情報を集めながら
当事者が納得できる結論を
導き出せることが大切ですね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害