発達障害関連の相談に関して
当事者ではない周辺の人に
”関わり方を変えましょう”と
提案することが多いのですが、
時々相談者の人から
「私の関わり方が悪いのですね」
「私に責任があったのでしょうか」
「私が間違ったせいです」
などと言われることがあります。
ですから今回は、
そういった誤解を解くための
記事を書きたいと思います。
例えば、自分の子供が
発達障害の診断を受けた時には
”ペアレントトレーニング”を
親御さんに勧めることがあります。
これも、子供との関わり方を
今までとは変えるもので、
そういうトレーニングを勧められると
「私の子育てが間違っていた」と
ショックを受ける親御さんも
多くいらっしゃると思います。
でも実際にこれを
分かりやすく説明すると…
【発達特性を持つ当事者の
知覚が独特という前提で】
周辺の人が通常とは異なる
関わり方を覚える、という感じです。
通常であれば、
それまでのかかわり方で
自然なやりとりができたのに
発達特性を持つ場合には
【その受け止め方、
認識の仕方が独特なため】
関わり方を変える必要がある、
という考え方だと思ってください。
したがって、親子関係でいえば、
親のかかわり方が悪いのではなく、
「その子供の特徴に合わせた
関わり方に変える必要がある」と
考えると良いかと思います。
決して”親の態度が悪いから”
親を躾けるためのトレーニングを
するわけではありません。
確かに、
親御さん自身の抱える問題によって
【不適切な関わり方をする
ケースもあります】
それについては
個別にメンタルケアを行うなど
別の問題として考えます。
*****まとめ*****
私たちの性格はさまざまで
価値観も同じではないですから
その個人で【間違った認識】は
少なからずあると思います。
そのために
不適切な関わりをすることも
時にはあるかもしれません。
ですが
発達障害に関するトレーニングは
そういったものを正すというより
【当事者に分かりやすく
伝えることを目的として】
考えられているものになりますし
当事者をより正確に知るためにも
大切な考え方になります。
つまり、
発達障害について相談される際の
トレーニングは不可欠ということです。
そしていつもお伝えしている通り、
トレーニングで習得した関わり方は
【誰にでも使えて
分かりやすい表現になるので】
自分に直接関係のない人でも
覚えていて損はありません。
逆に言えば、私たちが日ごろ
そこにない言葉を
想像力で補って察するなど、
【いかに複雑で面倒な
表現をしているかが】
分かるようになるかもしれません。