2022年04月21日

教えるのが苦手

コミュニケーションの苦手な人は
「話す」だけでなく
「報告する」「説明する」など
言葉にすること全般が不得意です。
その中でも時々出てくるのが
”人に教えるなんてとんでもない”
という会話です。

確かに、教えるとなると
細かいことを話したり説明したりが
必要になってくるのですが
それ以外では
【妙に口調が変わってしまう】
という話を聞いたこともあります。

いつもどおり普通に話したらいいのに
なぜだか”偉そうな態度”とか
”威圧的な態度”とか”怒った態度”
変貌してしまうことがあるのだそうです。

これは稀なケースなのかもしれませんが、
教えることが苦手な人には
使えそうな方法を見つけたので
今回、書いてみますね(^^)

あ、そうそう…
この方法を考えていたいきさつは
法律に触れないような
話し方を考えていた時
使えるなぁとおもったのです。

この頃は
どんどん法律が厳しくなっています。
私たちカウンセラーは、
医療法とか景表法などの
【法律に引っかからない
  話し方を求められています】
サプリメントなどもそうですよね。
「改善します」「治ります」など
使ってはいけない言葉が
覚えきれないくらいあるみたいで…
もううんざり(-_-;)
*****まとめ*****
簡単に言いますと、
【受け売りで話す方法】です。

・本で読んだことがある
・〇〇さんから聞いた
・ニュースで言ってた
こんな感じです(笑)

例えば、
仕事を新人に教えるとき
自分がベテランという自負が無ければ
「私が教える立場にない」などと
思ってしまうかもしれませんし
プレッシャーに弱ければ
脳内パニックになりますよね。

そのような時は、
【人から聞いた話を伝える】
という心もちにしてみると
上手に伝えられるかもしれません。

プレッシャーの原因は
【自分の発言に対する責任を】
感じすぎるところにあると思うので
自分以外のツールからの情報ならば
少しプレッシャーが減ります。
「こういうふうに聞いたよ」
「こんなふうに教わったよ」
これは私も使っています。

もしその中で、
自分の考えを求められたときは
【肩書を外した
    個人的な意見として】
伝えるように心がけています。
*****最後に*****
自分の言葉で話せない、
誰かの受け売りは恥ずかしい、
などと思っている人も多いです。

ですが私たちが
個人的な意見を言える前には
【それまでの人生経験と
  自分以外の意見が含まれていて】
それを自分の言葉に変えて
誰かに伝えているだけなのです。

だから決して
恥ずかしいことではないのです。

仮に恥ずかしい思いをするとしたら、
【誰かの言葉を
   あたかも自分の言葉のように】
表現してしまうことです。

これは家族間や兄弟間では
起こりやすいと思うのですが、
誰かの言った言葉を
その誰かの目の前で
他人に平然と自分の意見として伝える、
といったようなことです。

そういうことが起きると
【自分が無い人間なのね】
誤解されてしまうので
注意してくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2022年04月19日

自分を説得する力をつける

前回の整理整頓について
「そんなのもったいないじゃん!」
なんて思った人もいることでしょう。
だから言わせてください。
本当にもったいないと思うのなら
【最初から計画的に
   購入できたでしょう?】
それができないから
今困っているのではないでしょうか。
(自分に言い聞かせてますw)

そもそも溜め込み好きの人は
・衝動的に手に取ってしまう
・似たようなものを買ってしまう
・以前のことを忘れがち
といった特徴があると思います。
ASDタイプのような
”コレクション癖”とは違います。

こだわりの強いASDタイプなら
きっとコレクションしたものを
【良い状態で保管できるはず】
ただし、
その時期によってブームが変わり
押し入れに埋もれることもありますが(笑)
そうなってくると今度は、
【過剰な愛着や思い出にすがって】
捨てられない現象が起きます(-_-;)

さて、
お客様からも時々相談されますが
どのようにして
”捨てたい気持ちに変化させるか?”
ということがテーマになりますね。

それでタイトルのとおり
【自分で自分を
   説得する力があれば】
行動の切り替えも片付けも
辛い努力なども実現可能で、
それは人間が一番嫌いなことです(笑)
(説得できないから
    ダメな自分がいますw)

私だって説得する力があれば
もっと痩せられるのにね(笑)
*****まとめ*****
自分を説得するのは
とても難しいことなので、
【完璧を求めず
  ある程度の水準まで】
説得することをおススメします。

どういうことかというと、
片付けをしようと思ったとき
完璧主義の人たちは
”家全体で考えがちで”
【多くのものを
  失う感覚になりやすい】
というふうに私は想像します。

だから小さいエリアで考えて、
それから不要なものを
完璧に取り除くのではなくて
【少しずつでいいから】
段階的に繰り返す方が
気持ちの整理がつきやすいです。

Aという引き出しの中を
完璧に綺麗にするのではなく、
「今日はこれ捨てていいや」と
思えるものを数個ずつ捨てる…
といったイメージになります。
またほかの日にも
Aの引き出しを開いてみて
同じことを何度か繰り返せば
結果的に整理できますよね。

ですから
【これまでと
  説得の方法を変えてみて】
自分が納得できる方向に
考えてみてほしい、ということです。

私は痩せないけれど(笑)
「これ以上太らないライン」
みたいなものを決めています。
これも別の説得方法です(;^_^A
言い訳っぽくなりました。ははは。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2022年04月13日

トレーニングを通して分かること

前回は
発達障害の特性がある人に対する
関わり方について取り上げました。
周囲の人(支援者など)が
関わり方を変化させることで
”当事者の考えていることが
    少し分かりやすくなり”
関係が良くなることが期待できます。

関係が良くなる、ということは
【お互いのイライラが減るので】
怒ったりすることも減ります。
人は怒ると感情的になって
不適切な関わり方になることが多いですが
怒らないで済むということは
【自然と適切な対応になる】
ということですよね。

「当事者が態度を改めれば
      問題は起きない」
これが周囲の人の考えですが、
【当事者が自ら考えて
    改善できないのが】
発達障害の特性でもありますから
そこを周囲の人が合わせれば
当事者も無理なく変化できる、と
考えると良いかと思います。

ただ、残念なことに
”忘れやすいタイプの人だと”
周囲が自分に対して
合わせてくれていることも
忘れてしまうことがあります。
その場合には当事者が
【自力で改善したと勘違いする】
というケースも存在します。
周囲が一生懸命学んで
スキルを身に付けてきたのに
それをあたかも
自分の頑張りのように思われたら
周囲の人も気分が悪いですよね(;^_^A

だけどそれも脳機能の一部で
記憶の書き換えが
都合よく簡単に行われたり
強い思い込みが発生したりします。
この場合には
「それは周りが
   あなたを支えたからだよ」と
【遠慮せず情報修正をして】
当事者に伝えてください。
*****まとめ*****
「感謝」「尊重」などの
言葉の本当の意味が分からない、と
当事者から聞くことがあります。
どうしても
【自分視点で
   物事をとらえてしまうので】
誰かからの親切や思いやりを
受け取る力が弱いのです。

だから誰かとの
関係性が良くなったとしても
それは「自分の力だ」と誤解して
偉そうな態度をとってしまうことが
あるかもしれません。

それを私たちは
全否定するのではなく
【当事者も支援者も
    努力した結果だ】
というふうに肯定することが
大切なのではないかと思います。

実際には周囲が当事者に合わせて
関わり方を変化させるのですから
努力度合いで行けば
支援側の方が大変かと思います。
ただ、これは
支援者一方だけでは成立しません。
【当事者が利く耳を持たなければ】
関係性は変わらないのですから
その当事者の協力的な態度は
肯定できる点だと思います。

誰でも、
新しいことを覚えるのは面倒ですし
自分以外の人のために…となると
もっと面倒に思うかもしれません。
自分のことばかり考えるのは
当事者に限ったことではないです。
他人に無関心な人も増えました。

だけど悩み相談が絶えないのは、
みんなどこかで
”心のふれあい”を求めていて
自分を肯定してほしいからで。
そう思うのであれば
【他人にも肯定的な態度で】
関われる取り組みから
始めてみてはいかがでしょうか。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害