2020年09月22日

人の悪意に気づけない

発達障害傾向を持つ人たちで
特にアスペルガー傾向の人は
【人の気持ちに気づきにくく】
自身で予測した相手の気持ちを
間違えてしまうことがよくあります。

例えば、
発達特性を持つ人たちの中には
【いじめられていることに気づかず】
大人になったというケースがあって、
言い換えると
【人の悪意に気づかない】のです。

それで、周りから教えられても
「え?あぁ…そうなの?」と
きょとんとしていることがあります。

こういうケースは
当事者にとっては精神的に安定しますが
大人になってから起きているトラブルで
多いと思われるのが
【詐欺メールに引っかかる】
【架空請求も丁寧に支払う】
【騙されていることに気づかない】
といったトラブルです。
(本人はトラブルと思っていません)

中には、全く疑わないのではなく
「なにかおかしいな…」くらいに
分かってはいるけれど
【自分は間違っていないと信じたい】
といった思いから騙されて、
だけど騙されたと認めたくないから
自分の正しさを主張する人もいます。
*****当事者の方へ*****
なぜ自分だけが騙されるのか?
という疑問を持っている人もいるでしょう。
人の悪意に気づけないと
損をする場面もたくさんあったでしょう。

そういうとき、私たちは
【必ず誰かに相談しているので】
大きなトラブルを避けることができます。
(もちろん失敗もありますが)

当事者には次のようなことが考えられます。
・誰かに相談しない
・自己判断で行動する
・思い込みが発生している
・目先の利益に魅了される
・反対意見を言う人は敵だと思う

だから、周りが止めたとしても
当事者にとっては
「自分だけが得をすることを
   周りは良く思っていなくて
      邪魔をしているのだろう」
といった考えに至ってしまうのです。

それで結果的に損をするのは当事者。
だけど【失敗を認めたくないから】
取り繕った言い訳をくり返します。
そしてまた、同じ失敗をします。

これまで、人の嘘を見抜けず
損なことばかり経験した人は
これから先の対策として
【自分ひとりで判断しない】
決心してほしいと思います。

最終的に自分が決めるとしても
【必ず誰かに相談することは】
欠かしてはいけません。
自分の誤った思い込みやこだわりで
結果的に自分の首を絞めることになります。

聞く相手がいない場合には
各方面に精通している
専門家を頼ると良いでしょう。
”自分の身を自分で守るために”
これまでの経験を振り返り
これからの対策法を考えてみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年09月19日

当事者にとっての「不都合」

前回、相手を好きだと考える基準として
相手の存在が欠けてしまうと
悲しいかどうか、寂しいかどうかということを
基準に考えてみる方法も一つあると伝えました。

それで、受け止め方によっては
当事者の誤解を招きそうな気がしたので
今回はその続きを書きたいと思います。

というのも、相手の存在がなくなったとき
【都合が悪い】と考える人が多いからです。
言葉の遣い方が違うとも言えるでしょうが
それよりも
【道具的に、役割的に困る】ということが
大きいような気がするのです。

例えば、妻と離婚したら
・家事をしてくれる人がいない
・子供の面倒を見てもらえない
・生活費を稼いでもらえない
・話し相手になってもらえない
というような
【存在そのものを失う辛さではなく】
”何かの仕事をしてくれる人”という
感覚で考えてしまうことが多いようです。

どうしても情緒面の発達が弱く
特に特性を持つ男性は顕著に
【感情に働きかけるのが苦手】です。

だから、上記のようなことが理由で
「あなたが大切だ」と言ったところで
感受性の強い女性であれば
「都合の良い女だからでしょ」と
余計いら立ってしまうでしょう。

また、「別れ」というものを
当事者が【自分の失態や失敗】
思ってしまう場合であれば
どんなに不仲で険悪であったとしても
絶対に別れたがらないでしょう。
なぜなら、
【失敗は自分にとって
     絶対に許されないから】です。

今回は当事者が男性という前提ですが
女性の発達特性を持つ人も
少し異なるところはありますが
共通している点もあります。
*****当事者の方へ*****
男女の恋愛感情などについて
文章で説明するのは本当に難しいのですが
上手に異性と付き合っていきたいのなら
【人を大切に思うこととと
  その人の役割やお役立ち度を
     結びつけて考えてはいけません】

もし、それを結びつけてしまうと
【役に立たない相手は
      好きになれない】という
酷い考え方になってしまうからですし、
その考え方が許されるのだとしたら
【苦手の多い当事者は役に立たない】
という結論づけになってしまいます。

「なのにどうして好いてもらえるの?」と
疑問に思う当事者も多いようです。
それは、
【ダメなところがあったとしても、
   あなたを大切に思っていますよ】
ということなのですよ。

ですから、
お役立ち度=好きな気持ち
という考え方は捨ててくださいね。

完璧を求める当事者たちは
【理想が高い割には失敗だらけ】です。
だけど、それでいいのです。

私たち人間は、完璧にはなれません。
自分のダメなところを知りながら
それを改善しつつも受け入れながら
生きているのだと知ってください。
直せるところは努力すればいいし
どうやっても難しいことは
協力を求めればなんとかなります。

ムダを嫌う当事者が多いですが
【言ってる割にムダが多いです】
それも”人間らしさ”と思ってくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2020年09月17日

「好き」という感情が分からない

すでに結婚して年輩の方でも
まだ恋愛を楽しむ時期の若者でも
「人を好きになること」について
分からないと思っている人が
意外と多いことが分かってきました。

”好き”と”愛してる”の違いが
分からないという相談もありましたが
「好き」そのものが分からないというのは
なんとも説明しがたいものです。

その感情は、自然と覚えるもので
改めて聞かれてみると私自身も
う〜ん(-ω-;)…という感じです(;^_^A

例えば、
アスペルガー傾向の強い人は
【自分以外の人間に
    興味を持たないので】
あからさまに嫌がらせをしてくる人や
自分を攻撃する人のことを
嫌いだと思うことはあります。
だけど、
そのような関わりをもたなければ
”嫌いではない”という気持ちは
持っていると思うのです。

また、
【深く親密な関係を築けない】のなら
イヤだと思う人以外はみんな
【可もなく不可もなくというカテゴリ】
分類されてしまうのかもしれません。

ただ、「家族」とか「同級生」という
感情を持たないカテゴリ分けは
できていると思いますが
そこに「好き」「愛してる」などの
感情は含まれていないようです。

この感覚が特性であったり
特性によって経験が希薄であれば
小さい頃からその感覚で過ごし
大人になってしまったのだから
分からなくて当然かもしれません。

事例として、
・申し込まれたから交際した
・交際すれば好きになると思った
・儀式として結婚した
・家族から逃げたくて結婚した
・なんとなく流れでそうなった
こういった体験をしている人が
多いように思います。
*****当事者の方へ*****
一般的に、私たちは思春期あたりで
異性への”ドキドキ”を体験します。

その人のことをもっと知りたい
おしゃべりしたい、手をつないでみたい、
私だけを見てほしい…などなど
その感情と求めるものは様々です。

そして、それは道具的な機能ではなく
【ただ、一緒にいたい】という
情緒的な機能が多く含まれます。

好き、というのはそういうことです。
だけど感情に疎いタイプの当事者なら
その感覚は分からないですよね。

その場合には、
次の基準で考えてみてはいかがでしょうか?
・欠けてしまうと悲しいかどうか
・大切に思えるかどうか
・居心地の良い相手かどうか

胸が高鳴るほどの体験がなくても
このような考えにいたる対象の人は
【特別な相手である証拠】です。

それが「好き」に当たると思います。
そして、他の人との温度差があっても
個人差と捉えてみてください。

この感覚が
【自分なりの好き】なのだと思います。

無機質なものを好むことが多い当事者には
「興味の対象」と「好き」の相手が
無機質であったことも多いかもしれませんが
恋愛や結婚に関しては
生きもの相手になりますね。
また、ペットのようにかわいがるだけでなく
時々は口論にもなるでしょうし
ずっと可愛いとも限りません。

その相手を大切に思えることと
【リスペクト】している部分があると
尚、関係が良くなると思うのです。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害