発達障害の傾向を持っている人で
”余計な一言を言ってしまい”
人間関係が悪化してしまったという
問題を抱えている人たちが、
「どうしてそれを止められないか?」
について考えてみたいと思います。
私の臨床経験から
大きく3つのパターンに分けて
説明してみますね。
【分かっていて止められない】
「これは言ったらまずいよな…」と
うすうすは感じているのですが
言っても良いか悪いか、ではなく
”言いたくてどうしようもない”
という感情が先立ってしまうタイプです。
相手がどう思うのか?よりも
”言いたい衝動を抑えられない”
コントロールの問題かと思います。
【考える余裕がない】
自分の考えが浮かんだら
”瞬間的に口から出てくる”
といった感じでしょうか。
それについての善し悪しを
考えるクセが付いていないように思います。
だから発言をして時間が経過してから
ハッと我に返って反省する…
ということを繰り返してしまいます。
【ずっと気が付かないまま】
「そもそも、
何を言ってはいけないのかが分かりません」
と、話してくれる人もいます。
暴言レベルのことは良くないとわかっても
日常会話の中での小さなことでは
何が良くて何が悪いのかわからない。
だから、”地雷を踏んでも気が付かず”
そのまま放置を繰り返してきたタイプです。
すごく反省する人であれば
「もう話すのはやめよう」と
人とのかかわりを極力避けて
孤独を選んでしまうケースもありますね。
ただ、このタイプに関してなのですが
”小さいころから、
細かく教えてあげていたら”
もしかすると今以上には
分かることが多かったのではないか?って
私は考えています。
本来、親からしてみれば
「そんなこと教えなくても覚えるでしょ」
といった内容の細かなことになりますから
親があまり気にしていなければ
子供は何も知らないまま大人になりますよね。
*****まとめ*****
どんな失言に関しても
【丁寧に説明できる機会と
謝れる機会が】
存在していればいいのですが、
大人同士というのは
なかなか本音で言い合えません。
それに、当事者に指摘すると
【傷つけられたと
怒り出すようなタイプも】
存在していますから
容易なことではありません。
自分のことは見えないけれど
自分から見えるものはキャッチが早い。
なかなか、難しい関係ですね。
当事者周辺の人たち(支援側)は
【いちいち言葉を
まともに取り合わず】
聞き流せるようになると
少し楽になれると思います。
私も当事者と関わっていて
「あーあ…言っちゃったね」
みたいな時って結構ありますよ(;^_^A
だけどそれは本人の悪意ではないし
本当は「良いことが言いたくて」
出てきた言葉の可能性もあります。
だから、そういう時は
【その場では指摘しないで】
ずいぶんと時間を過ぎてから
【他人のケースとして】
本人に伝えるようにしています。
それも相談者自身の
”自尊心を守る”
大切な方法の一つだと思います。
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