「会話の楽しみ方」というテーマで
2回ほどお送りしたのですが、
そこで浮上してきそうな疑問は
【それで100%
理解してもらえるの?】
ということが多いかな、と思います。
実際のところ、
コミュニケーションの苦手な人たちが
おしゃべりしている人を見る印象が
100%理解しあえている……というような
映像になっているのだと思うのですが。
人がおしゃべりしているのを見ては
「羨ましい」などと思ううちに
自分も話せるようになったら
【自分を100%理解してもらいたい】
という気持ちに移行するのだと思います。
ですが、残念ながら
【私たちは話す相手が
どんな人であっても
100%理解はできていません】
ですから当事者が望むような関係は
世の中のどこにも存在していない
ドラ〇もんの世界くらいのレベル、
ということになるでしょうね。
感覚としましては、
【何割か理解できればいいのです】
事実や出来事などについては
ある程度伝えられますが
特に【感情面の理解については】
5割でも分かれば良い方だと思います。
それでも何割かを感じるには
【相手の態度や表情などから
満足度を読み取って】
自分がどの程度理解できたかの
基準にしている人が多いと思います。
相手の様子を伺わないまま
「私は友達を理解できた!」と
自信満々に言っている人がいたら
それは【人の気持ちが分からない人】と
思っておいた方がいいです。
このようにして、
”何割かの理解を繰り返し”
少しずつお互いが歩み寄って
仲の良い関係を継続しているのです。
時にはぶつかることがあっても
【話し合いのできる関係であれば】
ずっと付き合うことができるでしょう。
*****最後に*****
相手への理解を基準に書きました。
相手に対してそうだということは
【自分を理解してもらう】
ということについても同じです。
自分から
・どれだけ情報を伝えたか
・どれだけ感情を見せたか
・どれだけ弱音を吐いたか
こういったことの程度によって
相手が自分を理解してくれる
その理解度も変わります。
「言っても理解してくれない」と
イライラしている時は
その思いにストップをかけてください。
きちんと説明できましたか?
論点はずれていませんか?
相手の質問に的確に答えましたか?
思い込みは発生していませんか?
こんなことも含めて考えて
コミュニケーションを図ってください。
また、こだわりの強い人は
【この世にはない言葉を
探して伝えたがる】
というタイプが存在しています。
(セッション内で起きています)
私自身が無知だから(;^_^A
そういう時にピッタリの言葉で
補ってあげることができません。
そして本人にも見つからない言葉。
その言葉を見つけることに囚われて
会話がストップしてしまいます。
私たちは「ど忘れ」しますし
正確な言葉が分からないことは
実は誰にでも経験があるはずです。
そういう時は、
【それに近い言葉を使って
表現をしています】
きっとこの時点でも
100%ぴったりの…という思いがあって
会話するのが嫌になるのだと思いますが
世の中は曖昧なことだらけなので
楽しく会話をするためには
【お互いが、
ある程度の妥協をしながら】
進めていくことが大切です。
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