2021年12月21日

確認してもミスがある

前回は、
出先での忘れ物を減らすために
立ち上がったら一旦振り返って
その場を眺めてみることを
提案してみました。

その文章内で、忘れ物ではなく
データ入力や書類作成などで
”必ずどこかミスがある”
といった内容も盛り込みました。

これについて相談事例を基に
対策を考えてみたいと思います。

ADHDの人たちは
せっかちで飽きっぽくて
楽しいこと以外に対しては
【集中力がほとんどなく】
当事者たちも苦労しています。
それがダメだ、なんとかしたいと
頭では分かっているのだけれど
苦手なことを目の前にすると
頭がボーっとしてきたり
眠くなったりしてしまいます。

そして、データ入力自体は
楽しんでできたとしても
【確認作業に
  アレルギー反応を示し】
そのまま上司に提出して
毎回叱られる…なんてことも
経験している人は多いです。

ですが、真面目な人は
本当に確認作業をやっています。
怒られたくないし評価を下げたくないから
【何度も確認しているのに
    ミスや漏れが発生する】
ということも起きているようです。
相談ではこういった話もありました。

発達障害の特性を持つ人だけでなく
例えばすごく疲れている時や
体調不良の時などには、
視覚には入っているのだけれど
【頭で理解(認識)するのに
      時間がかかります】
ADHD当事者たちも
そういったことが
起きているのではないでしょうかね。

だから確認はしているけれど
脳内での処理が追い付いていなくて
ミスが発生するのだと思います。

また、プレッシャーから
【ある特定の部分を凝視しすぎて】
反って理解が遅れてしまう…
ということもあるかもしれません。
ゲシュタルト崩壊?みたいな(;^_^A
*****改善案*****
まずは日常的に
自分がどんな風になっているかを
客観的に周りに見てもらったり
自分自身でも状態確認をします。
・他のことばかり考えているな
・過集中になりすぎているな
・一カ所に囚われているな
こういったことを作業の合間に
手を止めて考えてみてください。

ミスをしないことに囚われて
目力だけでなんとかしようとすると
周りが見えなくなってしまいますし
脳での理解が遅れるかもしれません。

そういった状態になったと
自分で気づけたときは
【一旦、別のところを
   見まわして目と脳を休め】
また業務に戻ってください。

もしくは、
【一旦、別の業務に切り替えて】
少し他の脳を使ってから
元の作業をしてみてください。

行動の切り替えが苦手なら
タイマーを使って時間を区切り、
【一つの作業に長くとどまらない】
という考え方も必要かもしれません。

【視覚(脳)をリセットする】
これは他のことでも色々と
活用できると思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:41 | TrackBack(0) | 発達障害
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