以前にも取り上げた内容ですが、
アスペルガー傾向を
持つ人たちの中には
”変わる”ということに
ひどく抵抗を示すタイプがいます。
「変わることは怖くないのですか?」と
質問をされたこともあります。
それで、
変わることの感覚について
詳しく話を伺ってみて分かるのは…
本来は”変わる”というのは
【自発的に自然にそうなるのに】
その印象が当事者の中では
【人に操作される、
人格を変えられてしまう】
といったイメージであることが
わりと多いことです。
例えば、生まれてきた赤ちゃんが
乳児から幼児になり、小学生に…と
成長していく過程で
「人に操作されている」なんて
思う方が珍しいタイプですよね。
私たちは親に育てられ
当たり前のように学校に行き
生活態度を身につけることなどで
”人に変えられた”などと
恨みがましく思うことは、
まずないでしょう。
それと同様に
悩み相談をしていく中で
新たな情報や観点を知った時
一般的には得た情報の中から
【自分にちょうどいい
考えなどを選択して】
気持ちの整理をすることに
役立てるわけです。
【私たちは、
自由に選択することができる】
これが大前提にあり、
そのうえで自己成長を目指します。
ところが、
誰かからアドバイスをもらったとき
操作される怖さを持つ人たちは
必要以上に他人から遠ざかり、
【人の話を聞きたがりません】
だから同年齢の人と比べても
持っている情報量や考えが少なく
世間知らずな感じになってしまいます。
だからといって私たちが意図的に
誰かを変えることはできません。
こういったときは
【どう励ましていくか】が
ポイントになると思います。
*****まとめ*****
まず、
何かの提案やアドバイスをする際に
気を付けておきたいことは
【選ぶ権利が誰にあるか】
という確認をしておくことと、
【何も選ばないという選択】が
存在していると伝えることです。
そもそも、
【恐怖を作り出しているのは
当事者自身です】
ただそれに気づけないので
支援側に何らかの意図がないことは
最初に伝えておく必要があるでしょう。
当事者自身は、
自分の頭の中の声に気づきません。
”人から言われたら、
その通りにしたり思ったり
しなくてはいけない”という
【本人の勝手な思い込みが】
操作される感覚に結びついています。
そういった状況でも支援側は
当事者を応援することができるし
応援されると当事者は
【自然に期待に応えたいと】
思える時がやってくる可能性があります。
だから、
「こういう考えがあるよ」
「こういう方法があるよ」
「何か気に入ったのある?」
「できそうなことがある?」
といった声かけをしつつ、
その後の
【結果までフィードバックし】
共に向上するような
イメージ作りが大切だと思います。
時間はかかるでしょうが、
ある時お互い気づくわけです。
「あれ?前はできなかったのにね(笑)」
「気づいたら分かるようになってた」
このようなポジティブな変化を
実際に体験できることが
さらなるやる気につながります。
当事者の強い思い込みは
なかなか外れることがなく、
認知の歪みも結構あります。
だからといって
周りが何らかの声かけをしても
本人にはイメージできません。
だから
【実体験を積み重ねることで】
本人が自然と理解できるよう
支援していくことがポイントです。
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