つい、人の顔色を伺ってしまう。
もし相手が不機嫌そうだと
何とか気分を良くしてもらいたいと
必死になって機嫌を取ってしまう。
こんなクセを持っていますか?
前回は、
愛想を振りまかない考え方
ということについて書きましたが、
そもそも何がきっかけで
人の顔色を伺ってしまうのか?
いくつか思いつくことを
挙げてみたいと思います。
【家庭内の争い】
人間の経験する
”初めての組織が家族です”
それは24時間365日続き、
その中で争いが続くと
子どもはそれを”当然として”
過ごしていくことになるわけですが
やはり争うことは避けたいです。
だけど幼い思考では、
なぜそのようなことが起きていて
問題点が何かなどは分かりません。
それで、どのような子どもでも
・自分が原因だ
・自分の存在が悪いのだ
といった考え方を”自然と”
してしまうものなのです。
例えば両親の夫婦仲が悪く
いつも夫婦喧嘩をしていた時
子どもは原因が分からず
「私がいるからいけないんだ」と
思い込んでしまう…ということです。
【不安定な親】
仕事がうまく行かなくて
家庭でイライラしている父親や、
気分の浮き沈みが激しくて
コントロールできない母親など
”親が日によって態度を変えると”
子どもは心配になります。
たとえ「あなたのせいじゃないよ」と
親に言われたとしても
じゃぁどうして不機嫌なの?と
子どもながらに考え続けます。
そしてやはり、
”私がいるから悪いんだ”と
自動思考的に結論が出ます。
毎日の生活の中で
父は怒っていないだろうか?
母は今日は機嫌が良いだろうか?と
子どもは心配しながら過ごします。
笑っていてくれると安心しますが、
親が不機嫌そうな日は
ムリをしてまで笑いを取ろうと
必死で努力する子どももいます。
【思春期の人間関係】
思春期の子どもたちは
”体の成長に心が追い付かず”
”とても不安定になりやすく”
それが自分も周りにも
巻き起こっている状態と言えます。
・周りと自分を比べる
・日替わりで気分が変わる
・あからさまに態度に出す
といったことが起きるので
自分がガマンをしていても
”自分を抑えられない
同級生から振り回され”
関わり方が分からなくなったり
人を信用できなくなったりして
辛い毎日を送ることもあります。
女性には経験が多いかもしれませんが
”理由なく日替わりで
ターゲットが変わり”
”複数人で無視をする”といった
理不尽な目に遭うことが多いですし
自分のイライラを誰かのせいにして
絡んでくる子どももいます。
そういう日々の学校生活なので
今日は大丈夫だろうか?
不機嫌な人に巻き込まれないだろうか?
などと常に不要なアンテナを張り
人の機嫌を取ろうとしてしまいます。
*****まとめ*****
本当は誰もが、
心の安定を望んでいるけれど
物事は思い通りにいかないことが多く
自分の心を守りたいがために
自分が乗り越えるべき課題を
誰かや何かのせいにしたりして
理不尽になることがあります。
日替わりの気分、一貫性のなさは
思っている以上に
周りの誰かを苦しめます。
このような経験をした人は
人の顔色を伺うことがクセになり
大人になった今でも辛くて
苦しんでいるかもしれません。
ですが、不機嫌な人に媚びたり
機嫌を取りすぎると
【反って状況が悪化する】と
前回も書きましたように、
機嫌を取る役割が定着すると
イライラしている相手から
【八つ当たりの
対象にされやすくなる】
ということが考えられます。
だからどこかの段階で
愛想を振りまくことを止めて
相手の課題を背負うことなく
自己成長を追求しましょう、
ということを私は言いたいです。
因みに夫婦喧嘩のことですが
過去、夫婦喧嘩は当たり前とされ
それを子どもたちは見ながら
成長してきました。
ですが現在は、
【夫婦喧嘩を見せることは虐待です】
つまり過去子どもだった人たちは
【ある種の虐待を受けて育った】
とも言えるかと思います。
人の顔色を伺いすぎる人は
自分がひどい目に遭った苦しみを
誰かに聞いてもらうなどして
気持ちの整理をすることをお勧めします。
【自己改革の最新記事】