2021年10月02日

「立場」が理解できない

私たちには
それぞれの経験に基づいて
分かることと分からないこと、
知っていること知らないことが
全然人と違ったりしますよね。

例えば、
学生にはビジネスのことはわからないし
男性に出産の痛みは分かりません。
それらは
【経験したから
   想像できること】
一応、その話に耳を傾けて
【表面上までは理解できても】
その深い部分までは
なかなか分かりづらいものです。

それで、
発達障害傾向を持つ人たちは
”想像力が弱い”と言われますが
もっと具体的な言葉にすると
【経験を想像に
  結びつけるのが苦手】
なのではないかと思います。

また、
【複数の情報を基に
    考えるのが苦手】
なのかもしれません。
複数の情報を想像で補う、
ということについては
発達特性を持たない人たちにも
レベル差はあるものですし
「相手の立場になって」という
観点自体が人によって異なるので
理解できるまでの
時間差や労力には違いがあります。

さて、本題に入って
「立場」が理解できないと
どんなトラブルが起きるかというと
分かりやすいのは職場です。
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Aさんは中途で採用され、
現在はまだ肩書のない新人です。
その部署では、
週に1回の会議が行われています。

Aさんは時々、スイッチが入ると
進行担当の話をさえぎって
自分の意見を話し続けます。

部長が優しく止めようとすると、
今度は部長に対して
仕事の仕方や日ごろの不満を
言ってしまいます。

会議は毎回中断し、
予定時間を大幅に遅らせます。
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こういったケースでは
アスペルガー傾向がある人などは
【立場など関係ない】とか
【自分の方が絶対に正しい】
信じて疑わないことがあり、
そのときに
【周りの様子を気にかける
      余裕がないので】
一連の流れが終わるまでは
そのことに気づきにくいです。

ここで私が思うには、
上司・部下などの立ち位置や
肩書などは頭に入っていても
途中からうっかり”個人として”
意見を言い始めるのではないか?
仮に立場が理解できていたとしても
【それが何を意味するか】
理解できていないのではないか?
ということです。

会議自体の趣旨を忘れて
自分の話したいことばかりになって
それぞれの”役割”があるのに
それも忘れてしまって
演説を続けてしまう感じです。

日常の業務についてと
こういった集団でのことで
何が違うのかというと、
【明確な業務の枠】
あるかないか、だと思います。
特に会議となると
発言という”視覚では捉えられない”
言葉を駆使してやりとりしますから
当事者にとっては
難しいことなのだと思います。

周囲の人にとっては
抵抗のある方法かもしれませんが
上記事例の場合などには
「途中ですみません、本題に戻ります」
「その話は、会議後に伺います」
「今は〇〇の話を進めます」
「その話は部長が検討します」
「それはまた別で相談します」
などとハッキリと伝えつつ
会議を進める必要があります。

本来は、
人前で恥をかかせるようなことに
含まれる発言かもしれませんが、
「言わなくても分かる」は
難しいと思われるので
当事者を含めた集団の中では
【お互いの意見を尊重しつつ】
ハッキリと伝えあうことを
心がけてほしいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:33 | TrackBack(0) | 発達障害
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