2021年04月24日

ペットを飼うことについて

このテーマも、
随分と前に取り上げましたが
やはり発達障害の特性が強い人は
ペットを飼うときに
とても気を付けてほしいことです。

譲り受けたりする前に
考えておいてほしいことを
それぞれ分けて説明すると

●ASDタイプの場合
相手は生き物ですから
自分のルーティン通りにはいかず
言葉を発せない動物のため
【動物の観察が重要】です。

いつもと様子が違う
おなかを空かせている
嬉しそうにしている
このようなことを日々観察し
察知しなくてはいけません。

ですが、
他のことに集中してしまったり
イレギュラーな動物に付き合いきれず
【興味の対象として薄れてしまい】
放置してしまう可能性があります。

犬や猫は声かけも大切です。
特に犬は言葉を使って
【しつけしなければいけません】
しつけのできていない犬は
他人にかみついたり
無駄吠えで迷惑をかけたりして
当事者も嫌になってしまいます。

●ADHDタイプの場合
まず、【計画性がないので】
衝動的に動物を飼うかもしれません。
動物が好きなら目に入った動物を
色々と引き取りたくなるでしょう。

そして、
コミュニケーション力は
それなりにあっても
衝動的だったり忘れっぽかったりして
【安心して暮らせる空間】
作りにくい可能性があります。

ゴハンをあげる、掃除をする
スキンシップを図ることなど
忘れてしまうかもしれません。

●それぞれに考えられること
自分に用事があって
何かを優先したいときでも
動物に何かあった場合には
【その行動をすぐに切り替えて】
お世話しなければいけません。

眠い時、頭が痛いとき、
イライラしているときでも
【その感情をおさえて】
動物に関わらなければいけません。

自分が悲しいときでも
腹が立っているときでも
動物にその気持ちは伝わらず
【常に要求をしてくるので】
それに応える必要があります。
*****まとめ*****
いずれの想定も
【結果的には動物虐待】
大問題になるかもしれません。

基本的には心穏やかで
優しい人たちにも関わらず
・計画性がない
・先の予測ができない
・ガマンが苦手
・イレギュラーなことに混乱
・コミュニケーションが苦手
・興味の幅が狭い
・忘れっぽい
・飽きっぽい
・基本的に自分が最優先
こういったことが原因で
悲しい結果にならないよう
しっかりと家族と話し合い、
一人暮らしの場合には
譲り受ける相手と相談してから
動物を飼うようにしましょう。

確かに、ペットのいる空間は
精神的に癒されますし
心穏やかに暮らせるような
イメージはあると思うのですが
現実はそうでもありません。
引き取ったペットの性格や
種類によっての特性なども
関係してくるものですから
絶対に癒されるわけではないのです。

一度引き受けたことを
【途中で放り出すことは
       無責任です】
その場の衝動的な感情で
すぐに決めないようにして
数日〜数ヶ月しっかり考えて
決めるようにしましょう。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:24 | TrackBack(0) | 発達障害
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188608042
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック