多動はADHDの特性ですが
周りの人から見て、
ASDの人たちでも多動っぽく
見えることがあります。
以前も取り上げて
もう分かっている人は
おさらい的に読んでくださいね。
彼らが落ち着きなく
多動っぽく見えるときの心境を
一言でまとめると、
「どうしたらいいか、
分からない」です。
私たちは、
色んな場面に直面して
その状況が変わるたびに
そこに合わせて
自分の行動や言動を選択します。
ですが、当事者に
選択できる情報がなければ
【選択肢が見つからないため】
どうしていいのか
分からなくなってしまいます。
その時、当事者は
【居場所感を喪失します】
「居場所感」とは
・その場での役割
・そこに居ても良いという許可
・自分を受け入れてもらえる安心感
などのことを言い、
「私はここに居ても良いのだろうか?
周りは受け入れてくれているか?
私はここにいて何の意味があるのか?」
こういったことを
感じることが多いようです。
それでもしも当事者が
疑問に思ったことを
誰かに聞けるとして、
「私は何をすればいいですか?」
「私はここにいていいですか?」
なんて聞かれた相手は
「あー…よく分からない」
「いいんじゃないの」
こういった曖昧な返事をすると思います。
特に、
その場にリーダー的な人が存在せず
指示的な役割を必要としない
場であれば曖昧ですよね。
そこで当事者は
「用事が終わったから帰る」という
選択をするかもしれません。
よくあるエピソードが、
繁忙期でみんなは残業。
当事者は定時になったので
周りの雰囲気などを気にせずに
さっさと退社してしまう。
それは「役割」が
終わったことを意味し、
当事者にとっては
何がいけないのか分かりません。
その場での
自分の役割が分からない
役割が見つからないような時、
ASD特性を持つ人たちも
落ち着きがなく
多動に見えることがあります。
*****当事者の方へ*****
複数の人たちと過ごす場合、
最初は役割がハッキリしていますが
誰でも自分の仕事が終われば
「何をすればいいのか」と
考えています。
周りの人たちも
自分の仕事は終わって
次にやることが分からない時、
ボーっと時間を潰していたり
他の人とおしゃべりしたりして
【役割が与えられるのを待つ】
という選択をしています。
当事者の人にすれば
・効率が悪い
・居心地が悪い
・落ち着かない
なんて感じるかもしれません。
そういうときのために
普段から
【やることリスト】を
作成しておきましょう。
私もそうなのですが、
”暇な時間が苦手”という
タイプの人が結構います。
だから
仕事でもプライベートでも
時間が空いたらこれをやる、
というものを
決めておいてはいかがでしょうか。
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