2020年12月29日

愛着と親子関係(1)

”愛情不足”
これについてのベースとなるのは
親子関係で、その中でも
【母子関係】が重要と言われています。

生まれてからメインで
お世話してくれるのは母親で
その母親を
【絶対安全で信頼できる人】
赤ん坊が認識するところから
信頼関係の形成が始まります。

だから、この段階で
身体的虐待・ネグレクト・
心理的虐待・性的虐待だけでなく
【マルトリートメント】があると
子どもの心はバランスを崩します。

その結果、
人との距離感が分からなかったり
変わった態度を取ったりして
人間関係に悩むことになります。

※マルトリートメントとは、
  【不適切なかかわり方】のことです。

それで、
発達障害関連の話題には
【必ず愛着関係が出てきます】
そうなると
「親の関わり方が悪いの?」と
思われるかもしれませんが、
そういった心当たりがないのに
愛着形成がうまくいかない理由、
それは
【発達障害者(児)の
    感じ方の独特さ】
これも関係しているからです。

・人の気持ちが分からない
・人に興味が持てない
・自分の世界だけで楽しむ

こういったことがあれば
たとえ相手が大好きな親であっても
感じ方は一般的な人たちとは
異なってしまうと思います。

よく、大人の恋人同士の相談で
「彼の愛が伝わってこない」
という内容のものがあります。
パートナーに発達特性がある場合
当事者自身の
【言葉選びや態度が不適切で】
相手を怒らせてしまうことや
傷つけてしまうことが多いです。

これは、親から受け継いだ
「価値観」の場合もありますが
(親の態度を真似て、という意味で)
当事者の大半が
【受け止め方、
  感じ方にズレがあって】
長年の積み重ねによって
現れたものなのではないでしょうか。
*****当事者の愛とは?*****
発達障害傾向を持つ人たちが
人を傷つける言葉を使い
自己防衛だけに徹し、
その結果、
【大切な人を
   犠牲にしてまでも】
自分の立場を守ろうとする…
という事例は多々あります。

パートナーや家族からすれば
ないがしろにするような
相手なのだとしたら、
「なんで付き合ったのか?」
「なんで結婚したのか?」と
混乱してしまいますよね。

普段から愛も感じないし
酷いことばかり言う当事者に対し
「騙された」「嘘つき」などと
思っていることも多いです。

ですが、「好き」とか「愛してる」
という感情に独特さがあっても
・分からないなりに愛して
・心の中では誠実で
・ただただ、精神的に幼い
それだけなのかもしれません。

そして、
相手を犠牲にしようと思って
付き合い始めたわけではなく、
時々遭遇する
不安や恐怖心から逃れるときに
冷静でいられなくなってしまい
相手を犠牲にしてしまう、
そんな順番なのだと思います。

私たちの感覚で想像すればきっと
目の前に
野生のライオンが現れたような
そんな感覚なのかと……。

当事者たちは、
誰かを好きだと思わないのではなく
彼らなりの”好き”という気持ちで
一生懸命頑張っていると思います。

当事者みんなが
親から何かされているわけでも
酷い扱いを受けたわけでもなく
【感じ方の違い】によって
そうなったかもしれません。

だから支援側にいる私たちが
一方的に決めつけるのではなく
彼らの心に耳を傾ける
その態度を継続することは
欠かせないことだと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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