2020年12月05日

厚意など余計なお世話だ

本当に困ったとき、
人からの手助けやアドバイスは
とても助かりますよね。
ですが、そうされることに
嫌悪感を抱くタイプもいるものです。

前回は、その当事者に向けて
解説を書いたのですが
そこまで分かったとしても
”自分の考えを曲げたくない”
感じる人はいるでしょうね。

だからと言って
厚意でしてくれた人たちに対して
嫌な顔をしてしまったり
嫌な態度を取ってしまったら
その後の関係は悪くなるでしょう。

また、
日頃はさほど困っていないから
自分で全部やってしまいたいと
思うかもしれませんが
【自分の想定外の
  困ったことが起きたときに】
関係が悪化していたとしたら
もう誰も快く引き受けてはくれません。

もう一つ、
【困ったときの
  お願いの仕方が分からない】
という気持ちを持っている人や
【どのタイミングなのか
        分からない】
と判断に困る人たちもいます。

例えば、
発達特性を持つ人たちに対しては
支援する側の人たちは
その見極めが大切になりますし
適切な声かけが欠かせません。

勝手だな、と思うかもしれませんが
【声をかけてくれないと話せない】
という人がいることも分かっています。
*****当事者の方へ*****
人の厚意を素直に
受け取れない場合には
あらかじめいくつかのセリフを
考えておきましょう。

例えば、
【ありがとうございます。
    今は自分でできます。】
【今は大丈夫です。
  困ったらお願いしていいですか?】
このような言い回しはどうでしょうか。

多くの当事者たちが
幼少時代から誰かに手伝ってもらうとき
瞬間的に怒りを感じていたとは
考えにくいです。

おそらく成長過程の中で
価値観や考え方が変化していき、
それと同時に
【瞬間的に怒りを感じる
     クセがついたのだろう】
と、予測していますから
誰かの厚意そのものに対してではなく
以前の何らかの経験などから
嫌悪感を抱くようになったのだと思います。

それを、
【今、目の前にいる
  親切な人に向けることは】
大変失礼なことですから
まずはその親切心に対しては
【ありがとうの気持ちをもって】
丁寧にお断りすることが求められます。

発達特性を持つ人たちは
【想像力の弱さから】
その先の関係性を予測できず
”今の瞬間で”行動しがちですから
その苦手さも含めて
人からの厚意に対しての断り方も
【シナリオ化させて】
うまく交わしてほしいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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