前回は、
自分の抱えている悩みや問題を
医者や専門家に話すことは
「法律に守られているので」
心配ないという内容でした。
とはいえ、
誰もが”生身の人間”ですから
個人的な観点などを含めて
相談者の話を聞いていたら
色んな思いを抱えることはあります。
ですが、
カウンセラーは相談者の話を
【肯定的聞くこと】を訓練しますし、
医者は
【処方箋を出す目的をもって】
患者の話を聞いています。
例えば、
カウンセラーの立場でありながら
クライエントに怒りや愛情などの
特別な感情を持つことは
【逆転移】と言うのですが
クライエントが
あまりにも支離滅裂で
身勝手な考えを述べて共感を求めても
カウンセラーは共感できません。
このようなときは、
共感できないことを伝えて
さらに詳しく話を聞くことで
【共感ポイントを
見つける努力をします】
つまり、クライエントの話を聞いて
意見の異なることが見つかったとしても
クライエントを全否定するのではなく
【理解したいという姿勢だから】
専門家として成立しているのです。
*****悩みを打ち明けたい人へ*****
ところで、
悩み事を打ち明ける人の中には、
・驚かせてしまったらどうしよう
・引いてしまわないかな
・嫌われてしまったらどうしよう
といったことで悩んでいる、という
本題の一つ前段階の話を
聞かせてくれる人がいます。
まだ、思い切って話せる
勇気がない状況です。
なぜなら、
相談者はその悩みを
誰にも打ち明けたことがないから
同じような体験をしている人を
知らないわけですし
その悩みに対するアドバイスも
もらったことがないため
極端な表現をすると、
【本人にとっては生きるか死ぬか】
くらいに大きな悩みだからです。
そういった人たちに
勇気を出してもらうために
一つ言えることがあります。
たぶん、
世の中のカウンセラーとか医者は
あなたが考えている以上に
【強烈な話や壮絶な話を
たくさん知っています】
専門家もデビューしたての頃には
そういったことに
翻弄されたかもしれません。
ですが経験を積むとともに
色んな勉強も積み重ねてきています。
また、技術的な話でいえば
相談者から聞いた話を
【個人的観点で評価するのではなく】
【単なる事実として受け止めて】
「あ、そうなんだね」という
素直な気持ちで頷いています。
誤解しないでいただきたいのは、
【悩みに大きいも小さいもなく】
当事者にとってはすごく重要な悩みで
それを「誰にでもあること」として
これを書いているのではありません。
自らが心の内を見せるときの
勇気を出してもらうために
【少々のことでは驚かないよ】
ということを伝えたいのですよ。
この言葉が
あなたの背中を押すきっかけに
なれば幸いです。
【自己改革の最新記事】