アスペルガータイプの複数の女性たちから
聞くことができた具体的な感覚で
”0から1を生み出すのが苦手”
というお話があります。
アスペルガータイプは
【雑談が苦手】であることが多く
上記のことを雑談で例えて
説明してみたいと思います。
例えば、初対面の人と二人きりになって。
沈黙を恐れるあまり「何か話さなくちゃな…」と
プレッシャーに駆られたとします。
このとき、
「0」は何も情報や発想のない状態を指します。
「1」は
【少しだけ情報がある場合】と考えてください。
つまり、
0から1というのは
【自らが話題のきっかけを作る】ということで
それがとっても苦手なのが
アスペルガータイプということになります。
もちろん、特性がない場合でも
超人見知りだったり別の障害などによって
話せないことはあるのですが、
アスペルガーの人たちは
・勉強は普通より上くらいにできる
・知識量が豊富
・深い世界を知っている
ということが多いので、
「なぜ雑談ができないの?」という疑問を
周りは抱きやすいと思います。
0から1を生み出すときに必要なのは
【発想力・想像力】などですよね。
そこの弱さも持ち合わせている場合が多いので
例え知識量が豊富だとしても
【相手に合わせた雑談ができず】
その場の雰囲気が壊れてしまったり
反って沈黙を長引かせてしまったり
することが考えられます。
そして、
この話を教えてくださった女性たちは
「1」あればなんとかなる、ということで
【きっかけさえ作ってくれれば話せる】
というふうに私は受け止めました。
*****当事者の方へ*****
雑談が苦手なのは
発達特性に悩む人の定番ですね。
詳しく事情を聞いてみると
・話したいことがない
・共通の話題がない
・相手に興味が無い
ということが多いです。
それでも、一個人として大人として
振る舞うためには雑談が求められる。
「どうしましょう」ってなりますよね。
ここで知っておいてほしいことがあります。
当事者の方々は
【一つ手前の段階を知らない】
ということです。
相手に話したいこと、相手との共通の話題、
相手への興味はすべて
【ある程度相手を知った後に
判断することなのです】
相手と初対面であった場合には
”そもそも知らないこと”だと
気付いてほしいとおもいます。
そしてそれは
【ほとんどの人に不可能なこと】です。
最初から上手くやろうとか
格好つけたいとか変に思われたくないなど
【人からの評価を気にし過ぎて】
このような考えになってしまったのかな?
なんて考えつつ、
この前段階について説明すると
相手に興味があるかないかとか
「そういうのは後回しにして」
【相手のことを知るための話題作り】が
できることが最優先なのです。
そのためには
・当たり障りのない質問を用意すること
・相手の話を聞くこと
・自分の情報も開示すること
この3つを心がけてみてください。
当たり障りのない質問については、
だいたいは
予め準備しておけば良いかと思います。
前段階の相手との話で
「もっと相手のことを知りたい」と
気になるようだったら
一歩前進して行くのですよ。
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