前回は、
自分の気持ちを表現するのが苦手な人が
その考えなどをアウトプットするまでの
段階を取り上げました。
そして、相手に届ける形の
”手紙”にすることと
自分の気持ちを言葉にすることは
同じことだと書きました。
発達障害傾向を持つ人で
言語の部分の知能が高い人たちは
”論文”などは得意ではありますが
それは、
【自分の外側に見えるもの】であって
当事者は自分から見えるものについては
語ることが上手な場合が多いです。
それに対して”手紙”は
【自分の内面にあたるもので】
自分から見る自分は難しく、
また、
劣等感が強いことなども含めて
なかなか言葉にできにくいのでしょう。
それでは、今回は
前回取り上げた順番の
1〜5についての解説に入ります。
*****当事者の方へ*****
1.片っ端から書き出す
手紙では用事がない限りは
【特にテーマが決まっていません】
そのため、何について書けばいいか
必ずと言っていいほど質問されます。
なのでまずは、”思いつくこと”です。
当事者たちは
【0から1を生み出すのが難しい】と
言われることが多いので
例えば分かりやすいのは
・自分の近況について
・世間の情勢について
・相手の様子を伺う
こういったことになります。
さらに、自分のことであれば
・仕事や学校のこと
・習い事のこと
・家族のこと
など細分化して考えます。
また、手紙を書く相手との
【共通の話題】などは大切です。
ここでは”単語”程度にとどめておきます。
2.分類する
片っ端から思いつき、書き出した単語を
それぞれ分類別にしていきます。
1の段階では、
付箋を使っても良いかもしれませんね。
そうすると分類しやすくなると思います。
3.整理する
分類し終わると、それぞれのカテゴリで
分量が違う可能性があります。
手紙のイメージでは、
1の中で割合にしてみると
自分の近況が60%くらい
世間の情勢は10%くらいで
相手の様子を伺うのが30%、
これはあくまでも私の感覚なのですが。。。
4.組み合わせる
ある程度、言いたいことを分類して
その量も定まってきたら
ここから【どの順番に】書いていくか
決めていきます。
分かりやすさで気をつけたいのは
【時系列に沿って】くらいですかね。
まずは「挨拶文」としての言葉
次に世間の情勢を簡単に。
その次が自分についての話や
相手との共通の話になります。
最後に〆の言葉です。
基本の形式はネットにもあるので
探してみてください。
5.文章にする
結局は、ここが苦手!
という人たちばかりなのですよね(;^ω^)
ここで気をつけておきたいのが
【接続詞】です。
【接続詞がないと
箇条書きになってしまうし】
同じ接続詞ばかり使うと
おかしな言葉遣いになってしまいます。
(ググると一覧が見れますよ)
最後に…
手紙を書く目的は、
・文章力を上げること
・自分の考えを知ること
・伝え方を考えること
この3つです。
だから
【誰かに出す必要はありません】
もちろん出しても良いのですが
できるなら相手に事前にお願いして
【フィードバックできると】
より良くなると思います。
念頭に置いてほしいことは
【簡単には上達しない】ことです。
前回お伝えした通り
私たちは何千回も書き続けて
そのスキルを伸ばしているのですから
”失敗を次の課題につなげて”
くり返すことが大切なのですよ。
うまく説明できなかったかもしれません。
細々としていてごめんなさい。
でも、もしも
【頭の中で
文章を組み立てられないなら】
このやり方を試してみてくださいね。
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