発達障害傾向を持つ人たち、
また、愛着形成が失敗した人たち
それ以外でも
【人との距離感が分からない】
という人は多くいますよね。
距離感が分からないから、
人間関係で失敗したくないために
わざと相手との距離を取ってしまう人、
その逆に、
誰とでも仲良くしようと頑張りすぎて
急激に距離を詰めすぎてしまう人など
色々なパターンがあると思います。
そして今回取り上げるのは
【誰かの友達との距離】です。
”誰か”とは、例えば…
幼なじみ、家族、友だち、恋人、
配偶者など色々考えられますが
あるとき誰かに、
そのまた別の誰かを紹介された、
その先のことについてだと思ってください。
具体的な事例を作ってみます。
「彼女が友達を僕に紹介してくれた。
その時一度だけみんなで食事をした。」
この時点で、一般的に彼女の友達は
「知り合い」「顔見知り」レベルになります。
でも、距離感の分からない人だと
【彼女の友達は、自分の友達】だと
思ってしまうことがあります。
ですが、彼女にとっては
「自分の友達を彼に紹介しただけ」なので
彼が勝手に「俺の友達が…」なんて言ったら
気分が悪くなってしまいますよね。
タイトルの「友達と呼ばないで」とは、
こういう意味になります。
極端な表現をしてしまうと、
ジャイアン的な言い方になりますが
「彼女のものは僕のもので
彼女の友達は僕の友達」という感じで
人との距離感が分からないタイプでは
【自他の区別がつきにくい】という
印象を私は持っています。
それは、対人だけでなくて
相手の持ち物であったり世界観など
人によって異なりますが
彼女側の立場に立って表現すると
自分の大切にしている世界を
【共有するのではなく
横取りされるような
踏み込まれるような】
そんな感覚になります。
*****当事者の方へ*****
平和主義でみんな友達、という考えは
素晴らしいですし理想だと思いますが
現実的ではありません。
友達の友達は、自分の友達ではないし
友達の持ち物は、友達のものです。
もしかすると、
そこで【自分は特別だから】という
ポジティブな感情を持ったうえで
そのように考えてしまうかもしれませんが
ここは敢えて
【境界線をきっちりさせたほうが】
良好な関係が継続できると思います。
また、顔見知り→知り合い→友達→親友に
至るまでの定義は特に定められていませんし
個人の感じ方に違いもあります。
ですがさすがに2〜3回会っただけで
「友達」と呼べるほど
相手のことを深く知れるわけでもないし
その逆に相手から友達だと言われたときは
多少の警戒心は必要かと思います。
人との距離感を理解するヒントとして
【お互いのことを、
どのくらい知っているか】を
基準にされると良いかと思います。
つまり、阿吽の呼吸まではいかなくても
お互いを理解し合うまでには
それ相応の時間と機会が必要であり、
【その過程を経験しないままに
距離感を急激に詰めてしまえば
簡単に関係性は崩れる】
というわけです。
稀に、
その勢いでも上手くいくことがありますが
それは、たまたまだと思った方が良いでしょう。
次回も
”友達と呼ばないで”パートUのような
内容でお送りしたいと思います。
【発達障害の最新記事】