前回の続きになります。
敬意を払うということでは
「機能ではなく情緒で考える」
ということが大切です。
具体的には、
”役に立てたかどうか”が機能、
”役に立ちたいという気持ち”が情緒です。
発達特性を持つ人たちは
【目に見える結果や肩書、年収などで
他人を評価しがちなので】
目に見えない
【頑張りや誠意などが分からず】
素晴らしい結果を出さない相手の事は
見下したりバカにしたりしがちです。
また、物腰の軟らかい人や
文句を言わないおとなしい人を見つけ
【自分が攻撃されないと分かると】
相手を傷つけることを言ったりします。
さらに、
自分が客の立場になると
金を払う立場が偉い、と勘違いして
【とても横柄になる】場合もあります。
みんながそうだ、
というわけではありませんが
【様々な場面で
認知の偏りが災いし】
トラブルを招いているようです。
それで、前回の例に戻って
清掃中のトイレに入る時
どうするか…を考えたとき
上記のようなタイプの人であれば
掃除員の人に対して
何も言わないで黙って入るだけでなく
”邪魔扱いをする”かもしれませんね。
*****当事者の方へ*****
私たちは、社会的立場が
どのようなものかによって
また、環境によって
【性格は変化していきます】
だから、例えば
「先生」と呼ばれる人たちは
一般的な社会経験が少ないし
ただ勉強できただけかもしれないのに
肩書によって勘違いを起こして
「誰に向かって口をきいているのだ!」
などと威圧的な人もいます。
発達特性を持つ人たちにも
色んな価値観があって当然ですが、
【部下や後輩には
偉そうにするものだ】
という偏った考えを
持っている人が結構いると思います。
でも、誰にでも言えるのですけど
曖昧であって、
だけど一番大切なことが
【基本的人権の尊重】なのです。
これって小学校から習ってきたけど
誰に聞いても具体的ではないですし
「尊重って何よ?」と考えても
明確な答えが出てきにくいものです。
このネタも
次回に引っ張ろうかなぁ…(;^ω^)
それでは最後に…
トイレの清掃員に出会った時
その人は、
与えられた仕事をしているのですが
立場を変えてみれば
汚いところをキレイにしてくれています。
この【〜してくれている】に注目し
周りの人のことを考えてみてください。
ネガティブなことばかり考える人は
「自分が何をしてもらったか」についても
悪いことしか考えていないようです。
そういう”考え方のクセ”が
日ごろ良くしてもらっていることさえ
忘れさせてしまうのです。
だから、トイレの清掃員の人には
「いつもありがとうございます」とか
「キレイにしてくれてありがとうございます」
「お仕事、ご苦労様です」などと言い、
「使ってもいいですか?」と聞きます。
少し待ってほしいと言われることもあるし
清掃員の態度が悪ければイラっとします。
ただ、たいていは
【相手への配慮の
言葉をかけたことで】
お互いが気持ちよくやりとりできます。
「敬意」とは、
【相手のことを尊敬する】という意味です。
誰かの行いを
【ありがたい】と思うことです。
そして、
【それを言葉にする】ことですよ。
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