2020年07月25日

ストレス排除にこだわる

発達障害の傾向を持つ人たちは
私たち以上に
【ストレスを感じやすく】
体調不良になる人がいます。
【敏感さと鈍感さを持ち合わせ】
体調に関して取り上げると
・すぐにオナカを壊す
・吐いてしまう
・いつも頭が痛い
・発熱に気づかない
といった感じでしょうか。

ただ、
”ストレス”とひとことで言っても
その感覚には個人差があります。
人混みが平気な人と辛い人、
コミュニケーションが好きな人と嫌いな人
同じ発達障害の傾向を持っていたとしても
【人それぞれ、程度の差によって】
何をストレスに思うかは違います。

そして、
当事者たちに共通していることは
【ストレス排除に囚われて】
とにかく
【嫌なことから逃げる】ことです。
私たちは誰でも
ストレスを回避しようとしますが
彼らは【ちょっとやりすぎ】とも
思えるくらいこだわっていることが
私たちとの違いだと思います。

当事者が「これはダメだ」と
思い込んでしまった時には
白か黒か、0か100かという
【極端な考えに陥りやすいので】
ストレスから逃げようとする時も
徹底的な姿勢になりがちです。

酷い状態になると
ほぼ”強迫神経症”みたいになります。
いわゆる【予期不安】ですが
「また調子が
 悪くなってしまうのではないか」
ということを常に恐れて
体調不良を徹底的に避けるために
生活の全てを費やしてしまいます。
こうなったときには
病院に行ってくださいね。
診断が下りるレベルだと思います。

体調不良だけでなく
とてつもない不安感や恐怖感、
色々なことを排除したい気持ちが
年々強くなりすぎるようなら
一度相談してみたほうが良いです。
*****当事者の方へ*****
今あなたが自分でできていることは
小さな頃から「こういうものだ」と
身につけてきたことが大半です。

つまり、幼少時代は今よりも
【柔軟性があったので】
周りの人の言うことを聞き、
指示に従って行動しやすかったので
大人になって、身の回りの事や
最低限の生活できるレベルを
保てるようになったということです。

大人になると
誰かから強制されることはなく
身につけていくスキルを
自分で選択できるので
その時の基準が
”好き嫌い”になりがちなため
【柔軟性に欠ける】と考えてみると
つじつまが合うかと思います。

子供の時には
大人なしでは生きられなかったから
仕方なく言うことを聞いたでしょうが
大人になると
自分で生きていけるので
誰かの言うことを聞く必要はありません。
そこで起こりやすいのが
【嫌なものをとにかく
    排除したいこだわり】
なのではないでしょうかね。

以前もお伝えしましたが
それを続けていくとどうなるか…。
それは
【今までできていたことも
       できなくなる】
可能性があります。
一つのストレスになる原因を
取り除いて安心したかと思うと
【次のストレス要因を探す癖】
ついてしまう可能性があります。

それが、
社会不適合につながってしまう
道筋なのかもしれません。
もちろん、
自分の体調と相談しながらですが
「できることは止めない」という
考え方も大切かと思いますよ。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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