2020年01月26日

精神的幼さの具体例

前回、発達障害傾向の人の
精神的な幼さについて
原因と思われることを書きました。
今回はその具体例として
一つ取り上げてみます。

見た目は大人なのに、
特に家族間や恋人同士の間では
幼さが目立つのですが
その原因をひとことで言うと
【行きすぎた甘えによるもの】
だと思われます。

”甘え”という言葉を聞くと
抱っこしてほしいのかなぁ?
ベタベタしたいのかなぁ?などを
想像するかもしれませんが
行きすぎた甘えというものは
攻撃的に変化すると考えられます。

仕事上では無理なことでも
家族だから、恋人だから
・許してほしい
・分かってほしい
・受け止めてほしい
という思いが強くなってしまい
だけど、そうならない時には
攻撃的になってしまうのです。

「なんで分かってくれないんだよ!」という
【怒りに変換されている】
イメージしてみてくださいね。
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ここで実際に起きていることを
具体例として取り上げます。

『Aさんは、妻から1万円を預かりました。
 でも、頼まれた買い物をすることなく
 すべてパチンコに使ってしまいました。
 当たり前ですが、妻は怒って
 Aさんに詰め寄りました。』

まず、第一段階では
「失くした」などと
【見え透いた嘘をつくかもしれません】
そう言って、妻が納得すれば
【自分を否定されなくて済むから】です。

でもこの例では妻は納得しませんでした。
「嘘ばっかり!ホントは何に使ったの?」
すると当事者はしぶしぶ…
「パチンコに使った」と言うかもしれません。
妻はさらに怒り狂いますよね。

ここから第二段階で
Aさんは
「お金を増やそうと思ったんだ。」と
説明を始めます。
何のためかというと、これは
【全部君を思ってのことなんだ】
妻に分かってほしかったからです。
お金が増えれば妻が喜ぶだろう、と
【後付けで理由をつくり上げます】

そんなことで、妻が許すはずもなく
「いい加減にしてよ!
  まったくあなたは、いつもいつも!!!」
などと引き続き文句を言っていると
そのうちAさんは言い訳しようがなくなり

第三段階に突入です。
「物に当たる」「怒鳴る」「妻を殴る」
といった【暴力行為】に出てしまいます。
その理由は、
一生懸命頑張っているのに
【君が分かってくれないのが悪いんだ】
本気で思っているのです。
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他に
日常生活で起こりやすいことでは
【自分の失態を人の責任にする】
ということがあります。

寝坊してしまった、職場で怒られた
お金を使いすぎてしまった、嫌われた…
などと色んなケースが考えられます。
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もし精神的に成熟している人間なら
・冷静に失敗点を分析する
・非を認めて反省し、謝る
・言い訳をしないで受け止める
・改善に努める
と、なることでしょう。
誰だって
【一時的には感情的になるし】
誰かや何かのせいにしたいです。
だけどその時間は長くは続かず
【切り替えられるのが大人】です。
本来は、一万円を預かった時点で
理性でコントロールするのが大人です。

ですが、発達障害の傾向を持っていたり
なんらかの別の要因があって
【コントロールが難しい人】
世の中にはたくさんいます。
その人たちが
自分のとった選択を再確認し、
【価値観に変化が起きることが】
改善へのきっかけになります。

精神的な幼さは
漠然とした印象のものから
具体的なものまで幅広いですが
【日常生活に支障を
    きしているか】
【人間関係に影響を
   及ぼしているか】などを基準とし
今一度、振り返ってみることが
大切だと思っています。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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