「ロールプレイ」という言葉を
あなたは知っていますか?
カウンセラーになる人たちは
学校で必ずやることの一つで
”その役割を演じてみる”という
ちょっと恥ずかしい(^^;
学びになります。
例えば、
カウンセラー養成のためには
話を聴く技術を本で学んでも
実践になると全然違うので
そのイメージをつかむために
クライエントとカウンセラーに
役割を分けて演じてみます。
そして、フィードバックしながら
課題を立てることなどをしています。
ロールプレイ自体は
心理学以外の所でもよく使われ、
社内研修などでは
上司と部下、先輩と後輩などに
分かれて活用されます。
ところで、
発達障害傾向を持つ人たちは
ロールプレイが有効なのでしょうか?
ふと疑問を持ったので
この記事を書きたくなりました。
なぜなら彼らは
・人の気持ちが推し量れない
・思い込みが発生しやすい
・謎のルールを持っている
といったことが考えられるので
その視点で演じても
【自分特有の考え方】になり、
【融通の利かない対応】に
なってしまうことが考えられるからです。
これでは【相手の立場に立てません】
「自分がこう思うのだから
相手もそう思うに違いない」という
偏った考え方によって
ロールプレイは
滞ってしまうかもしれません。
そしてこの集まりが
発達障害傾向を持つ当事者だけだと
【対立か沈黙が継続し、支離滅裂で】
ロールプレイが成り立たなくなってしまいます。
「はい、はい」と相づちを打つだけで
【まとめることができず、
気持ちを推測できない】のでは
何の練習にもなりません。
それでは、
彼らにとってロールプレイは
何の意味も持たないのでしょうか?
…いいえ、そうではないと思います。
ただし【ある程度の条件がないと】
意味を持たないかもしれません。
発達障害傾向当事者たちが
ロールプレイを
有効に経験できるための条件とは
【EQ値の高い人たちを
グループ内に含める】ことが
良いのではないかと思います。
つまり、当事者ではない
【コミュニケーション能力の高い人】です。
そして当事者に演じさせるのではなく
【演じているところを見せる】ことで
自分視点という一方向からでも
いわゆる”お手本”を見ることができます。
「人は、こんなふうに感じるんだ」
「こんな考え方もあるんだ」
「自分は珍しい考えかたなんだ」
などと少しでも発見があって
彼らがそこに興味を示せば
そこから先は
どんどん自分で研究・分析するでしょう。
かなり閉鎖的な人や
極端に立場の置換えが苦手な人もいるので
そう簡単にはいかないことも多いですが
ロールプレイが全く使えないのではなく
【使い方次第で有効】だと思います。
特性によって…というよりは
特性が原因による【経験不足】と
考えてみると
お手本的なトレーニングは
色んな所で
活用できるかもしれませんね。
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