前回の記事では
ADHDタイプの人と上手く付き合うコツは
【約束をしない】
【言葉を真に受けない】
【手伝ってあげる】
ということをお伝えしましたので
その具体的な内容を
今回は書こうと思います。
=約束をしない=
当事者を相手にしないのではなく
【前もって決めない】と
考えてくださいね。
例えば、
私たちのスケジュールは
1週間前や1ヶ月前、
海外旅行などなら
もっと前から決めていますが
ADHD傾向を持つ人たちは
前もった約束を忘れてしまったり
他の予定を入れてしまったりして
周りに迷惑をかけてしまいがちです。
ですから、
・これから空いてる?
・今日、時間ある?
といったように
【なるべく直前で約束すると】
上手くいくことが多いかと思います。
=言葉を真に受けない=
彼らは思いついたことを
即座に言葉にします。
周りは、それに応えてあげたいので
何とかしようと思ってしまいます。
「ラーメン食べたい!」
「〇〇に行きたい!」
「一緒に〇〇したい!」
けれど、【短期記憶が弱い】ので
翌日には忘れてしまうことがあり
「ラーメン食べたいなんて言ってない」
などと、周りが良かれと思って
動いても嫌な結果が待っています。
これに関しては
何度も同じ要望を言っているとか
何日にもわたって言っている時は
少し信じても良いかもしれません。
基本的に、
思ったことをすぐ口にしては
翌日には忘れてしまう
【そういう人なのだ】と
受け止める方が良いかもしれません。
なぜなら、当事者が本気で望んだら
すぐに行動に移ることが多いからです。
=手伝ってあげる=
上記の旅行を例に挙げてみると
【計画性のなさ】が
欠点の彼らにとって
数カ月も前から旅行を申し込み
当日までの段取りをすることは
分からないことだらけです。
【何が分からないかも分からず】
あっという間に
当日がやってきます。
ここでいう「手伝う」というのは
・持っていくものリスト
・行動計画
・事前申請内容と方法
といったことを紙面化し、
本人だけで準備できない場合には
【一緒に手伝ってあげる】
ということです。
=まとめ=
ADHDタイプの人の弱点は
・何が失敗か分からない
・すぐに忘れてしまう
・課題を考える力が弱い
などですから、
「言わなくても分かるでしょ」
「自分で考えられるでしょ」
そんなふうに思わずに
【今が初めて覚えるとき】と
受け止めてみてくださいね。
彼らは練習をしていけば
徐々にできることが増えます。
もともと叱られてばかりで
自信のない人が多いですから
「うまくいったぞ」を増やして
心の健康を取り戻せるよう
協力してあげてください。
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