2019年04月18日

会話のバトンとは

私がよく使う表現で
発達障害傾向の人たちは
会話のバトンを
奪っていきやすい、
というものがあります。

前々回のブログにも
「会話のバトン」という言葉を
出しましたが
以前の記事を読んでいないと
意味が分からないと思いますので
今回はそれを説明します。

ちょっと
小学生の頃を思い出してください。
毎年、運動会がありました。
選ばれる人とそうでない人が
いたかもしれませんが
運動会では必ず
「リレー」がありましたよね。

リレーではバトンを持って走り、
定位置に立って待っている
次の走者に渡すのがルールです。

そのバトンを会話に例えると…

私たちは
一つ話したいことを伝えたら
相手に
【見えないバトン】を渡します。
そして相手が話し始めます。

このようにして
コミュニケーションを図るのですが
発達障害傾向の人たちが
バトンを奪うというのは
【自分の立ち位置で待てなくて】
走者のところに走り寄り、
スタートから3mとかで
バトンを持っていってしまう
という意味です。

つまり、実際の例にすると
「俳優の〇〇さんが出ている
     △△という映画が好き」
…と伝えたくて言い始めたら

「俳優の〇〇さんが…」のところで
当事者が
「あ、あの人は□□に住んでいて…」
といった感じで
【話題を変えてしまう】のです。

そのまま饒舌に語り続け
結局、最初に話し始めた人は
【言いたいことが
  言えずに終わってしまう】
ということが多くあります。

発達障害傾向の当事者は
良い話ができた、とご満悦。
相手はガッカリしてしまうし
「もう会うのはやめよう」と
思ってしまうかもしれません。

これも
【周りの人が離れてしまう】
原因の一つです。

彼らは頭の回転が速く
IQも高いですから
思いつく速さの能力は
すこぶる高いのだと思います。

そんな賢い相手に言っても
伝わらないかもしれませんが
【私たちの脳は
 そんなに高速ではありません】

また、
【お互いのペースに合わせて】
会話をしなければ
例え定型発達の人であっても
避けられやすくなります。

会話をするのも
人気店の行列と同じように
【順番を待つ】ことを
心がけなければいけませんね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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