2019年03月09日

発達障害者を支える人たち

私は、大人の発達障害当事者で
・診断が下りていない人
・健常者として働いている人
・パートナーや友達、親
を対象にして
ソーシャルスキルトレーニングを
行ったり(以下SST)
サポートの仕方や受け止め方を
伝えることを仕事にしています。

一般のメンタル系カウンセリングは
もちろんのことですが
ここ数年は発達障害を
絡めた事例がメインになっています。

それで、
先日お客様と話していて
改めて記事にしたいと
思ったことがあります。

それは、
発達障害当事者の場合であれば
【本人がSSTを望んで】
少しずつではありますが
【苦手を直接克服して】
社会に馴染んでいくことを
目的としていますが

パートナーや友達の場合
【関わり方や
  当事者の心境を知る】
ことができても
【当事者本人が望まない限り】
トレーニングに
つながる可能性は低いのです。

ただ、関わり方が知れると
【会話が成立しやすく】
当事者も心を許しやすい、
【心境が分かるから】
相手を許せる幅が広がる、
といったことが期待できますし

当事者が心を開くことで
それまで以上に
【関わりやすくなり】
当事者にも変化が見られます。

お互いが、別世界の人間で
お互いの新しい世界が
見えるようなイメージです。

ただ、
彼らのことが
分かるようになったからと言っても
【特性は消えないので】
多くを望んでしまうと
不仲になってしまいやすいです。

発達障害当事者からすれば
相手の関わり方が変わっただけで
【自分は何ら変わりはなく】
求められすぎるのは
苦しいと思ってしまいます。

まとめますと、
私がお伝えできるのは
関わり方と心境だけで
【当事者が望まない限り
   苦手の克服は難しい】
ということです。

あえて言うならば
【私が通訳の役割をしている】
だけなのですよ。

二人の間で本当に困って
お互いが望むのであれば
支える側だけではなく
発達障害であるご本人が
自ら動き出すことが必要です。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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