2018年09月25日

なぜ人のせいにしてしまうのか?

発達障害の傾向を持つ人たちは
よく「何でも人のせいにする」と
言われがちです。

それについては
当事者側の理由があるものですが
定型発達の人たちには
よくわかりません。

ここで、
私なりの解釈で
説明してみたいと思います。

【責められ続けた】
家や学校などで、
問題行動を起こしたり
失敗が目立ったりすることで

親や先生、友達から
怒られたり嫌われたり
ネガティブな体験が継続すると、

見え透いた嘘をついたり
言い訳がましくなったり
誰かや何かのせいに
しがちになってしまいます。

【記憶が書き換わる】
数分前の自分の発言が
あっさりと
抜け落ちてしまったり

何らかの
不適切な発言に気付き、
その場を逃れたい感情から
強い思い込みが発生したり
なかったことにしたりして
記憶そのものが
書き換わってしまうことがあります。

【反対のことを言ってしまう】
事実としては認識できても
言葉にして表現することが
苦手な場合には

言いたいことを伝えるつもりが
反対のことを
言っていることがあります。

【自分目線でしか考えられない】
想像力の欠如から
目に見えるものが全て、
ということは既にお伝えしました。

だから、
相手側に立つことや
客観的に自分を見ることが
難しくなります。


でも、
発達障害の特性があるから
…といって
責任を押しつけられた人にとっては
いい迷惑ですよね。

こういったことを防ぐには
・録音する
・メモ(記録)しながら話す
・絵に描いて状況を説明する
といったことが必要になります。


一つひとつの場面について
細かく説明を続けることは、
容易なことではありませんし

自分にとって
重要でない人に対して
そこまでやる気には
なれないものです。

ただ、その努力は
決して無駄にはなりません。
定型発達の人同士でも
誤解や勘違いはつきものです。

そのときに
メモや絵での説明があったら
私たちだって、さらに簡単に
相手の意図を知ることができます。

誰にでも通用する
発達障害の特性に対する対応法は、
できるだけ多くの人が
知っておいてもらえたら
助かるなぁ…と思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害
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