これは少数の事例になりますが
忘れたころにやってきて、
お互いに困惑するケースなので
取り上げてみたいと思います。
一般的に相談される際には
【具体的に困った何かがあって】
初回からそういう話になるのですが
「日常はうまくいっています」
「特に困ったことはありません」
「みんなから人気があります」
「異性からモテます」
「お金には苦労したことがありません」
などなど、聞いていると
【ただの自慢話にしか聞こえない】
というケースが存在します。
一応私も相談として引き受けているので
黙って話を聞き続けるのですが、
「それで、何にお困りですか?」など
途中で質問を入れながら
続けて話してもらうようにしています。
それでも引き続き自慢話に戻って
ずっと聞いていることもあります(;^_^A
実は、このケースに関しては
【相談者自身が
何に困っているか分からない】
ということが相談内容になります。
おそらく冒頭の自慢話の裏には
【なのに何かが足りないんです】
【なのにモヤモヤするんです】
【なのに満たされないんです】
といったような
【自分で見つけられない
言葉が存在している】と
考えると良いかと思います。
(全力で終始自慢話だけしたい人は
そうそういないものですよね)
私の経験の範疇になるのですが
このケースではおおよそ
【目に見える事実しか
話せていないこと】
【自分の気持ちに
フォーカスできていないこと】
これらが共通していました。
そう考えると、その中には
”アスペルガー傾向の人も”
含まれていると思われます。
*****まとめ*****
発達障害の傾向を持つ人は
【人から褒められたことを
鵜呑みにしやすいので】
「綺麗ね、カッコイイね」と
褒められたことなどを嬉しく思い
他の人に話す傾向があります。
ただ、拗らせている場合は
”猜疑心が強いので
褒め言葉に怒りを覚え”
逆の態度になることもあります。
ですが発達特性がなくても
自慢っぽい言い方になってしまって
何に困っているか
分からない相談事例では…
自慢話をすることで
相手からさらに称賛されることを
求めているように思えます。
つまり
【相談と称して
承認欲求を満たす目的で】
カウンセリングを利用する人も
存在している、ということです。
そこだけ拾うと、残念な人だなぁって
思うかもしれませんが
こういった相談者の深層心理は
【コンプレックスが強いから】
専門家に依頼して自慢することで
一時的に気持ちを
安定させているのだと思います。
カウンセリングの利用の仕方は
カウンセラーによって違いますから
そういう依頼を引き受けてくれる人も
たくさんいるのだと思います。
ただ、知っておいてほしいのは
最終的に自分の足で立つためには
【自分を信頼し、
自分を受け入れること】が
欠かせないことの一つだ、ということです。