2022年03月11日

気分転換の方法

更新が遅れ気味ですみません。
少し前の話ですが、
建物内のメンテナンスのため
断水すると言われていたので
ちょっと困って悩んで…
コ〇ダで作業して過ごしてみました。

これまでずっと、
自営業の私は「仕事は家でするものだ」と
自分に言い聞かせて働いてきました。
ですが年々体力がなくなっていくし
着るものも適当になっていくし(;^_^A
【人から見られる頻度が下がることで】
色んな手抜きが発生していました。

また、刺激を受けすぎない環境にいると
アイデアを生み出しにくいこともあって
外に出て仕事をしてみる気になりました。

朝から店内には多くのお客さんがいました。
ランニング後の人?仕事前の人?
夫婦で雑談している人などなど(笑)
そういう中でこの記事を書きました。
毎日とはいかないですが、
たまにはこういった環境で作業するのも
悪くないなぁって思います。

さて、発達障害傾向を持つ人たちは
【環境の変化が苦手】ですし
【外からの刺激を
   受けすぎて疲れやすい】
という特徴を持っているタイプが多いです。
私のお客様の中にも、
【毎日、限られた同じことを
    繰り返して生活している】
という人がいるのですが
特に新しい何かを求めてはいないし
人に「そういうのはないの?」と
聞かれることも苦痛だと言います。
このタイプの人は
【気分転換が要らないくらい
   安定した日々を送れている】
このように捉えると良いかと思います。

そしてタイトルの件ですが、
コロナ渦になってから外出が減ったり
在宅ワークで人と会わなくなったりして
気が滅入るしやる気にならないし…
ということで悩んでいる人は
やはり気分転換の方法を
考えることが不可欠かと思います。

【作業場所を変える】
冒頭で書いたように、私のような
自宅で仕事をしている人に関してですが
どうしても朝から夜まで
家の中にこもりっぱなしになりますよね。

そうすると脳がボーっとするというか…
ただ日々をこなしているような感覚で
退屈だと思ったり孤独を感じたりしやすいので
”ある程度の外からの刺激をもらうために”
可能であれば外で作業することも
良いのではないでしょうか。

レンタルブースのような個室で区切られた
空間が好きな人もいるでしょうし
少しの音刺激などがあったほうが良ければ
長居できる喫茶店は良い環境かと思います。

ちなみに、音刺激が苦手な
発達特性を持つタイプの人へは
”図書館・学習スペース”など
みんなが静かにしてくれる場所を
提案してみたりしますよ(^^)

【寝食などの場所を分ける】
特に都心にお住いの独身の方では
ワンルームマンションなどを借りて
1室での暮らしをする人が多いですね。
(家賃が高いので…)

仮に複数の部屋があるところでも
ズボラタイプの場合には
1室での生活で済ませる…なんてことも
よくある話なのですが(笑)

そうすると生活面において
工夫することが大切になります。
どういうことかというと、
寝て起きてご飯を食べて遊んで…を
”すべて同じ場所で済ませている”
という人が意外と多いのです。

これでは気分転換するどころか
”きわめて怠惰に近い状態”
なってしまうのではないでしょうか。

ですから、
・洋室、ベッドの場合
 →決めた時間以外はベッドに上がらない
・和室の場合
 →起きたら必ず布団をたたむ

それ以外でも、
寝るときにテーブルの上を片付けるとか
ちゃぶ台なら立てかけるとか。
狭いところでもそのようにして
”見えている物を変えてみる”
ということも大切かと思います。

【時間をきちんと区切る】
1日中家の中にいると
つい、時間に適当になってしまって
起きてから寝るまでがいい加減、
なんてこともありますよね。

ですから
・眠くても朝は〇〇時に起きる
・昼寝は〇〇分までにする
・〇〇時には布団に入る
このように考えてみてください。
いつも思った通りにはいかなくても
”不規則な生活にならないよう”
気を付けておきましょう。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己改革

2022年03月09日

当事者の立場で例えてみる

発達障害傾向を持つ人たちは
”人の気持ちを
   推し量るのが苦手なので”
当事者自身の
気持ちや考えは大切にできても
当事者が周りの気持ちや考えを
大切に思うことは難しいです。

もちろん、
分かる部分もあるでしょうが
【何度説明しても
  理解してもらえないことは多く】
これは受け止め方の違いかと思います。

当事者と周辺の人との関わりを
客観的に見ていると、
実際に、ないがしろにされるのは
周囲の人たちなのですが
当事者は
【自分がいつも、
  ないがしろにされている】
などと思うことが多いようです。

自分から見える映像、思い、
考えなどはあっても
【自分の態度や言動を
   俯瞰して見れないため】
どちらかというと
【常に被害者の立場】になります。

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私が職場で、よくミスをするのは
数の数え間違いです。
そのことでは注意されることが多いです。
でもAさんやBさんも数え間違いがあるのに
私だけしか注意されないのです。
きっと上司は私のことが嫌いなんです。
理不尽な状況に納得できないため
不満な気持ちが私の顔に出ているのかもしれません。
===========================================
ケースを作成してみました。
例えば、上司が公平な人であれば
ミスをした全員に注意しますよね。
ですが、この情報では
・何の数についてなのか?
・同じ状況だったかどうか?
・上司の意図が何か?
など色々と不足していますね。

そういう時、私たちは推測します。
「数」とはいっても、
他の人は輪ゴムの数程度のことで
本人はお金に関することだったら…?
「数え間違い」だとしても
他の人は1桁程度のズレで
本人は足し算と掛け算違いだったら?

同じようにミスしたとしても
【上司の意図が違えば
     対応も変わります】
そういうことの想像が
当事者には難しいと思われます。
*****ポイント*****
そこで、私も考えてみました。
当事者が
”より現実的に考えられるために”
どうすれば伝わりやすいのか。

思いついたのは、
【当事者自身が
  大切にしていることに注目する】
ということです。

例えば、当事者が誰かの
マグカップを割ったとします。
「また新しいのを買えばいいでしょ」
などと適当なことを言い返してきて
謝ろうとしない人もいるでしょう。
この時、当事者が大切にしていて
思い入れのあるものを確認します。
もしそれがフィギュアだとすれば、
「もう販売されていない、
 その〇〇というフィギュアを
 壊されるようなものなんだよ」と
伝えてみてはどうでしょうか。

それでも、
「たかがマグカップと一緒にするな」と
言い返してくる人ももちろんいますが、
【違うものでも、
   抱える思いは同じだ】
ということを目的に
表現してみると良いかと思います。

当事者は、物の例えが分からず
マグカップとフィギュアの
入手困難さや価格比較をしているだけで
自分自身のこともなのですが
【思いの量を図るのが苦手なのです】

ですが場合によって、タイプによっては
その場ですぐに理解できなくても
【一人で振り返って
  理解できることがあるので】
ダメもとで伝えてみてください。

私は当事者対応をしていて
当事者がその場で理解できないことは
しょっちゅうあります。
ですが後日になって
「この間の〇〇の話ですが…」と
自身の振り返りを聞かせてくれ、
その時「こういうことでしょうか?」と
聞いてくれる人もいるものです。

当事者自身も
決して決裂しようという意図はなく
理解までに時間がかかるものの
本当に自分が悪かったと思えば
素直に受け止めてくれるタイプも
たくさん存在しています。

【ただ、その場ですぐに
    理解できないだけ】
ということも多いですので
参考にしてみてください。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2022年03月04日

前回の記事の追記

すみません…
前回の記事が読みにくかったようで
ちょっと反省しております(´;ω;`)
それで再度書かせてください。
また、分かりにくいかもしれませんが
どうぞ、お付き合いくださいませ。
(*- -)(*_ _)ペコリ

《ASDタイプ》
自分の考えなどは分かるけれど
人の考えや行動などについては
想像することが苦手です。
また、
”目に見えるものが全て”なので
お小遣いをもらう、ご飯を作ってもらう、
テストで100点をとるなどは
分かりやすいのですが、
見えない愛というものの
全容をつかむことができません。

だから、誰かに愛されたとしても
【その愛に気づくことができず】
愛情不足に陥る、という感じです。

《ADHDタイプ》
愛されているのなら、
優しくしてもらえたりするはずなのに
当事者の場合は失敗が多いために
叱られてばかり。

叱られる方が印象に残りやすく
【自分の望む形の愛が手に入らず】
反発心、不信感が募ります。
===================================
「愛」の種類は複数あるので
家族愛や友情、恋愛などの区別も
難しいと感じる人が多いです。
そのため、親切にされただけで
「この人は私を好きなのだ」と
勘違いしてしまうこともあります。
その結果、告白してフラれて
愛のような見えないものに対する
不信感が強まってしまうことが
あるかもしれません。

それから、
【精神年齢が幼いために】
愛に対する理解度も
浅くなる可能性がありますから
「その年なら分かるでしょ」
という考えで対応していると
さらに混乱するかもしれません。
*****まとめ*****
特に発達特性を持つ人たちには
【これが愛情表現です】ということを
分かりやすく伝えることが大切です。
そのためには、
【与える側の愛情表現が
   ゆがんでいないこと】
これが大前提となります。

例えば、暴力をふるいながら
「あなたのためを思って、
    愛を表現しています」
なんて言っている大人がいたら
当事者は
「愛情表現=暴力」となるでしょうし
「愛」という言葉を使って
日常的に監視していたら
当事者は「愛=監視」となります。

他人の体験や考え方を
【想像する力が弱いために】
【自分の体験を手本とし】
【間違った愛情表現を覚えます】

◆◆◆
さて、発達特性があっても
愛への理解度には個人差があります。
その差は、小さいころから
どれだけ解説してもらったか
教えてもらったかの違いも
含まれていると思います。

例えば親の場合、
「これは特別ね」「今日だけ手伝うね」
「あなたが好きだから〜するね」など
日ごろから分かりやすく
【自分の行いの意図】について伝えます。
能力が低いからではなく
【大切にされていることを知るために】
周りが常に表現し続けます。

これについては、
別に発達障害云々は関係なくて
大人も子供も関係なくて
【誰もが喜ぶことの
      一つですよね】
ですから、関わる側が誰にでも
「親切」「愛」「特別」
「尊重」「感謝」などの
分かりやすい表現ができることは
大切なのではないでしょうか。

照れくさいかもしれないけれど
”敢えて言葉にすること”
それも忘れないでくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害