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事例)
私はこれまで
複数個所で働いたことがあるのですが
いつも人間関係の悩みにぶつかっています。
具体的には、
仕事の内容で人と揉めるというよりも
”人の態度が私にだけ違う”ということです。
例えば部長は、ほかの人には
和気あいあいと話すのに
私と接する時だけ怖い顔になっています。
だけど話している内容は
私を怒っていることではなくて
ほかの人と同じように業務の話などです。
怒られるようなことがないのに
なぜ私にだけ態度が違うのでしょうか?
どの職場でも似たようなことになって
この先どうしていいのか分かりません。
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今回は、相談事例から始まりました。
上記のような相談が時々あるので
あなたも一緒に考えてみてください。
このケースで想定されるのが
相談者自身に
【ASD傾向がないか?】
ということになります。
アスペルガー傾向を持っている場合、
・自分表現が苦手
・自分を客観的に見れない
・失言や失礼な態度が多い
ということが発生しやすいです。
順番に想像してみます。
【自分表現が苦手】
人前では緊張するので、
誰かと話すときは顔がこわばって
笑顔どころか”怖い顔になりやすく”
実は、部長が怖い顔をするのではなく
本人がそうである可能性があります。
当然のことですが、
不愛想な人に対して周囲の人が
”持続的に笑顔で接するのは
難しいことなので”
時間の経過とともに
周りの態度に変化は現れるでしょう。
【自分を客観的に見れない】
表現できていな自分のことに
気づくことができません。
鏡などを見たりすることで
自分を確認することはできますが、
人と関わっている自分を
”冷静に別のところから見る”
ということが困難です。
そのため、
不愛想なのは自分の方なのに
”自分の目に見える周りの人だけが”
本人を差別するように感じます。
【失言や失礼な態度】
伝えたい内容がほかの人と同じでも、
”選ぶ言葉が
悪い印象のものが多くなり”
その結果、失言に取られたり
その言い方(態度)の悪さを
批判されることもよくあるケースです。
例えば、
「時々、手を抜くスタッフ」と言えば
おおよそのことが分かるのに
「やる気のない無能なスタッフ」と
表現する、などです。
発達特性を持つ人の場合
本当にそう思っていることも
よくあるのですが、
そういった言葉が出やすいのは
【心の中でいつも思っているから】
ストレートな言い回しになるのです。
語彙数が少なく、
頭の中での処理自体もストレートなため
言葉にしたときに
とてもひどい言葉を選んでしまいます。
言い換えれば、
自分自身に対しても
優しい言い回しをしていない…
というふうに私は考えています。
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中には、笑顔が苦手で
愛想を振りまくことができないと
自覚している人もいます。
ただ、それだけだと
今回のケースで悩むことは
あまりないのだと思うのです。
実は不愛想なだけでなくて
【態度の悪さ】が見え隠れし、
そのことについて
周囲は困っているという
可能性を考えてください。
今回の件については
改善点を伝えるというより
【受け止め方の違い】を
説明したいと思いました。
私がお客様の対応をする中で
本人から事情を聴いていると
とんでもないひどい話なのに
「なんか腑に落ちない…」という
感覚を持ってしまうケースです。
何度も何度も話を聴いているうちに
【あ、これ、本当は真逆の話だ!】
などと思ったことがあるのですよ。
今回の内容を取り上げたきっかけは
実は私自身が最近体験してきたことと
以前にお客様から相談されたことが
つながったからです。
とある病院の医者が
「感染対策のため一歩下がって」と
言われたのですが、
となりにいた看護師さんに言われても
何も嫌な気持ちにならないのに
その医者に言われたら、
なんかイラっとするんです。
普通のことを言っているだけなのに。
そこで冷静に考えて分かったのは、
医者が私のことをばい菌のように扱った、
というところにありました。
具体的には、
まだ一歩下がっていなかった私を見て、
遠くから指示してきたのです。
その人がどういう人かは知りませんが、
その後の問診での話し方も
普通というより怒っている感じに
私には聞こえました。
こういう態度で患者と接していたら
ほかの人に避けられてしまうでしょう。
別に、他人に媚びたり顔色を伺ったりは
する必要がないけれども
【ほどほどの愛想のよさ】って
やっぱり人として得をするなぁって
思った次第です(;^_^A