昨年末に「神経質は悪いことか?」
というテーマで記事を書きました。
まとめとしては、
適度な神経質は周りに気を遣えるので
メリットもあるよ、ということでした。
ところで、その神経質さって
どうして個人差があるのでしょうか?
それについて今回は取り上げます。
3つの原因を大きく分けると
「遺伝」「環境」「社会」です。
生得的な(生まれもった)性格、
家庭や学校など育った環境、
現代社会でのモラルやルールなどです。
◆遺伝
もともと”不安の強いタイプ”や
発達障害の特性などによって
”何らかの過敏を持っているタイプ”
そのほか精神疾患なども
関係しているかと思います。
生得的とは言っても
生まれつき統合失調症などが
分かるものではありません。
実際には小児統合失調症などの
病名が使われているように
物心ついたころに診断されます。
◆環境
まずは家庭内の環境が大きいです。
虐待が典型例ですが、
これについては後半で羅列します。
◆社会
社会とひとことで言っても
”その時代に沿った考え方”が変わり
それについていくのは一苦労。
その中でも”ハラスメント”が
一番わかりやすいかと思います。
昔は男尊女卑を当たり前として
理不尽な対応をされていても
「我慢が大切」とされてきました。
今では「パワハラ」「モラハラ」など
”被害者としての立場が確立され”
それによって神経を削っている人たちが
多くいることが実証されていますよね。
また、地域文化などは社会的な要因でもあるし
環境的な要因とも考えられます。
(ちょっと区別が難しいです)
*****まとめ*****
相談事例の多くで挙がるのは
【家庭環境と親との関係です】
虐待のみならず、
・融通の利かない親
・精神不安定な親
・話を聞かない親
といった家庭内では
子供が常に【親の顔色を伺い】
神経質にならざるを得ません。
親が不機嫌にならないよう、
必死で配慮している理由は単純で
【子供にとって
親が命綱だからです】
親に見捨てられれば、
子供の生命の危険があります。
子供はそれを無意識に感じ取り
親子関係の歪さには気づけず
”ある意味柔軟に対応します”
穏やかな家庭で育った人には
理解することが難しいでしょうが、
【子供のサバイバル生活】とも
言っていいくらい大変なのです。
そういう子供が大人になったとき
小さい頃のクセが抜けなくて
相談に至るということがあります。
・人の顔色を伺ってしまう
・いつも怒られているように感じる
・弱い自分を好きになれない
このような相談を多く受けます。
次回は、
対策について考えてみたいと思います。
今回の点で注意したいことは
【一つの原因に
偏っているとは言えない】
ということも踏まえておいてください。
遺伝的なこと、成育歴に加えて
”現代社会の問題”も
関係している可能性だってあるので、
”総合的に”考えてください。