2022年01月31日

少しの間、ご迷惑をおかけします

すみません、今回は番外編ということで…
私の言い訳をアップさせていただきます(-_-;)

とある事情で
(先方に迷惑がかかるので
      具体的には話せません)
眼球の黒目の部分に傷が入ってしまいました。
現段階では、それが表面だけなのか
黒目自体にめり込んでいるのか分かりません。

とにかく今こうしてPCを見つめるだけでも
眼球の痛みに襲われています。
眼科医からは黒目の表面を
削ることを勧められたのですが
恐怖過ぎて辞退しました(;^_^A

ひとまず数日様子を見て、
回復傾向になければ
黒目を削る処置を行います。

その間、本当に申し訳ないのですが
作業が大変遅れる可能性があります。
本を読むとか記事を書くとか。
PC作業全般もどうなるのやら…。。。

ですが、通常業務は行いますし
できる限り定期的に記事も書きたいと思います。
何卒、ご了承のほど
よろしくお願い申し上げますm(__)m
posted by 心療カウンセラー長谷 at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ご案内

2022年01月29日

会話の流れって何?

これはアスペルガー特性を持つ
当事者の方が教えてくださいました。
「ふむ、なるほど」と思ったので
ここで共有してくださいね。

その方は、
「以前の自分は、会話に流れがある
   ということを知りませんでした」と
当時のことを解説してくださいました。

具体的には…(ここは作ります)
数人の集まりで旅行の話をしています。
その中の一人が、箱根の話を始めました。
周りは「うん、うん」と聞いています。

当事者の方も「旅行の話か」と思い、
箱根の話をさえぎって
北海道に行った時の話を始めました。
当然ですが、周りの気持ちとしては
「今、箱根の話をしているのに
  どうして北海道の話を始めたの?」と
思いますし
話し手の人にとってはまだ続きがあるのに
【会話のバトンを奪われたなぁ】
感じてしまいます。

だけど当事者の方にとっては
【同じ旅行の話だから
   自分も言いたいことがある】
といった気持ちで話しており、
その結果、場の空気が変わっても
”お互い言いたいことを
      言っているのだから”
気にしなかったのだそうです。

ADHD傾向のある人たちも
「自分が話したい、自分が!」
という気持ちになりやすいので
誰かが話していることを聞いて
自分の話したいことを思いつき、
会話のバトンを奪ってしまいますが
それとはちょっと違うケースになります。

今回のケースで思ったのは
【話題のカテゴリを間違えた?】
ということです。
話し手は「箱根」について話したいのに
当事者は「旅行」という
もっと大きな枠で捉えてしまったため
北海道旅行のことを好きなように話した、
ということなのかもしれません。

そして話し手にとっては
【箱根の話がまだ終わっていない】
その段階で当事者が別の話をしたので
その結果【会話の流れを止められた】
ということになります。

例えばですが、箱根旅行から始まると
私たちはその話を聴きながら
・どんな宿に泊まったのか?
・温泉はどうだったか?
・観光はどのあたりだったか?
といった”箱根をテーマとして”
質問を繰り返して話を展開します。
これが、流れる会話です。

ですが当事者がもしも
「どんな交通手段を使ったの?」と
質問をしたときに
「ロマンスカーです」と答えたら
”ロマンスカー=特急”だから
「そういえば、あずさは…」と
中央線の方の特急の話になったり
鬼怒川温泉の話になったりして
【話が飛んで行ってしまう
  現象が起こりやすくなります】
*****まとめ*****
会話の流れに乗るために
守ったほうが良いことは、
【人の話を最後まで聞きましょう】
特に女性の会話については
”最後に結論が出やすいので”
しばらく話を聞いていないと
【何が言いたいのか分からない】
ということが頻繁にあるのです。

また、全員が
話し上手なわけではないので
考えながらゆっくり話したり
時系列が行ったり来たりもします。
それでも根気強く
最後まで聞くように心がけてください。

その際、
【何について話しているか覚えておく】
ということも聞き手の役割でもあります。
本当は、話し手本人に
覚えておいてほしいけど
「あれ?何について話してたんだっけ?」と
なってしまうことも多いもので(;^_^A

そして自分が話したいときには
【前置きとなる言葉を大切にして】
会話を切り替えるようにします。
例えば、
「ちょっと話がそれるかもしれないけど」
「テーマが間違ってるかもしれないけど」
「今この話じゃないかもしれないけど」
これらに続けて
「北海道の話もしていいですか?」と聞きます。

もし箱根の話が終わっていなくても、
一旦譲ってもらい、北海道の話をします。
それでも前回の話し手が
まだ箱根の話を終えてなかったとしたら
「さっきの話なんだけど…」と
元に戻してくれる可能性があります。

なかなかハードルが高いことなのですが
会話は、このようにして流れています。
今回の記事掲載にあたり
許可をくださった協力者の方には
感謝を申し上げます。
事例は作りましたので
協力者の方の言いたいこととは
少しずれてしまったかもしれませんが
ご了承くださいませ。
本当にありがとうございました。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2022年01月27日

どうすれば仲良くなれるの?

前々回の記事で
「私にだけ愛想が悪い」という
記事をアップしました。
その続きとしてですね、
【表情が乏しいのは
     特性の一つだから】
どうにもならないじゃないの、
ということについて書きたいと思います。

まずは、もし当事者と私が会話したら
どんなふうになるのかな?と、
想像して会話を書いてみます。
(当事者とClと表記します)

Cl「だけど、発達障害は治らないし
  特性なんだから仕方ないじゃないですか」
私「そうですね、仕方ないですよね」
Cl「だったらそれを周りが
  受け入れてくれればいいのでは?」
私「そうできればいいけれど、
  周りの人は発達障害を熟知していないし
  合理的配慮義務があったとしても
  彼らにも感情があるからどうしたものか」
Cl「それはおかしい。
  周りが私に配慮すべきなんです」
私「具体的にはどんなことを?」
Cl「私が不愛想でも優しくしてほしいです」
私「それをどうやって周りに分かってもらうの?」
Cl「誰かが言ってくれると助かります」
私「ところで、あなたは不愛想な人に優しくできる?」
Cl「がんばれば、できると思います。」
私「それなら今も
  あなたは誰にでも優しく接している?」
Cl「していませんし、少し避けています」
私「そうすると矛盾がありますよね」
Cl「確かにそうですね」
私「自分は周りに優しくしないけれど、
  周りには優しくしてほしいということになります」
Cl「優しくって、どうすればいいのでしょう?」
私「あなたなら、どうされたら優しく感じます?」
Cl「うーん…」
※合理的配慮については
 あまり詳しく理解できていないので
 使い方を間違えていたらごめんなさい

こういった会話は
発達障害関連の相談では
よく出てくる内容なのです。
【自分に優しくしてほしい】
という訴えは結構多いですね。
それほど当事者は
”冷たくされている”と感じやすいのでしょう。

さて、タイトルについてですが
不愛想で態度が悪いとして
その人が誰かと仲良くなるには
どうすればいいのか?ですが
愛想良くなるよう改善できないなら
【自分の欠点をカミングアウトする】
というのが早いかと思います。

職場など人の集まるところでは
この頃は発達障害についての情報も
多く知られるようになってきましたし
その中に当事者がいると
「もしかして…」と気づかれるケースも
増えていると思います。
つまり、当事者自身は隠していても
【周りが先に気づいてしまう】
ということも考えられます。

具体的に何がどう?というのが
分からないのだとしても
「ほかの人と何か違うよね」くらいは
気が付かれやすい時代かと思いますから
不愛想なこととか
人付き合いの苦手さについてなど
勇気を出して上司に相談してみる、
というのも一つの方法かと思います。

その時の心がけとして
【自分以外の人間は敵ではない】
ということを念頭に置き
「みんなと仲良くなりたい」
という気持ちを伝えましょう。
それと同時に、
改善を諦めるのではなく
【鏡を見て表情の練習】
挨拶の仕方、目の合わせ方なども
家族に協力してもらいながら
取り組み続けることが大切です。

私が対象としている当事者は
【診断が下りない程度に
  軽度の発達障害特性を持つ人】
ですから、
学生時代も社会人になっても
健常者として過ごしている人たちです。
そういった人たちが
障害者認定されているわけでもないのに
努力することを諦めて
企業内で理解や配慮を一方的に求めるのは
難しいことだと私は思っています。

最後に、周囲の視点について
記載しておきますね。
これは相手の立場に立った時
当事者自身がどう見えているかの
参考になるかと思います。

発達特性を持つ当事者について
【部長や先輩が
  自腹で相談される】
ということが割とあります。
その相談内容の中では
相談者の人たちなりに分析をされていて
【発達障害者に対する接し方】を
教えてほしいと言われることもあります。

・忙しくなると、
 たとえ相手が上司であっても
 怒鳴り散らして命令口調になる

・ちょっと注意しただけで
 反抗的に噛みついてくる

・いつも不愛想で
 怒っているように見えるから
 雑談など不要なことでは
 話しかけないようにしている

こういった相談にも私が対応しており、
当事者の心の中を翻訳して伝え
関わり方も提案することがあります。
両者の立場に立てば
ここまで温度差があるということです。
誰が良い悪いではなく、
【感じ方は人それぞれなのだ】
ということを改めて知っておいてください。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害