2021年12月30日

女性アスペルガーに見えたこと

基本的に男性のほうが
アスペルガー特性は見えやすく
女性は気づかれにくいです。
その理由は、
女性は【共感性が備わっていて】
小さいころからある程度は
周りに合わせることができるからです。
(程度の差はもちろんあります)

それで、今私が
発達障害関連の相談を受ける中で
やんわりと「こうかな?」という
感覚で見えてきたことを
今回は書きたいと思います。

女性の場合では、
【だいたい世間話はできます】
だから「初めまして」から
それなりに話せるようになるまでは
【ただの人見知りに見え】
少し打ち解けてくると
いろんなことを話すようになります。

その先で気づいたことを3つ挙げます。

【口火を切ることが少ない】
簡単に言えば、
”話題の提供ができない”です。
沈黙になると、沈黙のまま。
当事者談では
”0から1を生み出せない”
ということだそうです。

だから”きっかけさえ作ってもらえれば”
それについて話すことができます。
また、”その先の展開も苦手で”
キャッチボール的には
少なくなってしまいます。

【もう一段階の想像が弱い】
それなりに会話が弾むものの
会話の中に出てくる
”その言葉が何を意味するか”
についての理解に乏しく
また、女性同士の会話というのは
”流れるように速く適当”
ということも多いので(笑)
どうしても理解が追いつきません。

【理論で考える力が弱い】
理系脳の人は別でしょうし
男性にも存在していますが
女性は
”感情で、感覚で物事を考えて”
”それを言語化するのが苦手”
という人が多いように思います。

その中でアスペルガー特性を持つ
女性の人たちはより一層
問題解決力が低くなったり
説明が追いつかないなどの気持ちで
ヒステリックになるなどの
悩みを抱えていると思います。
*****まとめ*****
女性の場合でも男性同様、
表面上は上手く
ふるまっているように見えるけれど
【人間関係で困ることは多く】
悩んでいます。

私が当事者とかかわっていて、
「ここが一番難しいな…」と
いつも考え込んでしまうのは
【その発言の意図です】
どんなにわかりやすい言葉を使っても
言葉自体が耳で聞き取れても
その意味が理解できない。
そして
【恥ずかしいから
   理解したふりをして】
聞き流してしまうこともあります。

人によっては、
【理解できないことに気づかない】
ということもあると思います。

これらに対する対応法は
後日また取り上げようと思います。
男女関係なく、苦労が多く
拗らせている人も多いですからね。
本来は優しい素直な人たちが
そんなふうに苦しむのは
私も辛いと感じてしまいます。

女性は男性とは違って
”心の中で考える言葉が情緒的”
ということも多いので
おとぎの国のお姫様、ポエマーといった
印象を受けることもありますが
当事者は
【精一杯表現しているのだ】
受け止めてあげてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害

2021年12月28日

神経質は悪いことですか?

「神経質だと言われます」
相談事例でよくあるセリフです。
神経質と言われる場面を考えると
だいたいネガティブですよね〜。
【どうでもいいことまで気にしすぎ】
といった印象かと思います。

確かに神経質すぎると、
心身の不調につながりやすくなりますし
周りを巻き込んでトラブルになるし
あまり良い感じはしないですよね。

だけど、
【適度な神経質さに助けられる】
ということはあると思います。

例えば、神経質な人って
自分自身のことにも気を遣うけれど
周りの動きなどにも敏感ですよね。
だから【変化に気づきやすくなる】
ということがあると思うのです。

「ん?なんかいつもと違うな」です。

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仕事から帰宅すると、息子の様子がおかしい。
いつもなら「おかえり」と言ってくれるのに
何も言わないで部屋に入ってしまった。

夕食の時、
その日あったことを話してくれるのに
「うん、ううん」程度しか話さなかった。

体調でも悪いのだろうか?
学校でトラブルでも起きているのだろうか?
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専門家は、その人の声色、しぐさなどを
【観察することを必要とされています】
それは臨床経験を積めば積むほど
相手のことを読めるようになる、
というのはあるのかもしれませんが
専門家でなかったとしても
【周りに神経を使って】
様子を伺っている人も同じです。

※専門家は、そこから疾患などの
 見立てを行うのが一般との違いです。

ですがそれは、
【人の顔色を伺うのとは異なります】
そういう人たちが気遣っているのは
【怒っているかどうかという視点だけで】
それ以外の様子には反応しません。

もともとの性格や、生育環境、
また現在おかれている環境などによって
神経質さにも変化が現れます。
*****まとめ*****
神経質すぎると
胃痛などの身体的な影響や
不安障害など心への影響があります。

「神経質」は、
【周りにネガティブな
  行動や言動を押し付けがちなので】
悪いことと思われます。
なぜなら、本人は
【自分が安心したいために起こす
      行動や言動だからです】
それは自分本位ですよね。

だけどもしもそれを、
【親切という形で表せたら】
周りは喜んでくれます。
ポイントとしては、
・自分本位でなく相手本位で考える
・要らぬお節介にならないように
・全部自分で引き受けない
こんな感じですかね。

自分主体での表現を抑え、
神経質さを上手に使いこなせたら
【頼りがいのある人】
なれるかもしれませんね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己改革

2021年12月25日

頼み事は極力減らそう

発達障害傾向を持つ人たちは
色んな問題を抱えてはいるものの
基本的に平和主義ですし
人の役に立つことも好きです。

だけど
・行動の切り替えが遅い
・興味のあることしかできない
・ズレた把握のしかた
といったことによって
例えば家庭内においても
【頼みごとに応えてくれない】
ということが多くあります。

興味の対象以外でも
【気分のムラが激しく】
快諾してくれる時と
とても嫌がる時もあるし、
「わかった」とすんなり言えても
【すぐ忘れてしまう】
ということもよくあります。

ですから、
昨日は手伝ってくれても
今日は全然ダメ…
という当事者の態度に
イラつく人も多いのです。

※気分ムラは誰にでもありますが
 その頻度や程度、きっかけなどが
 かなり違うと考えてください。

それで、当事者と
上手くやっていくために
気を付けておきたいことは
【期待しすぎない】ことです。

本来であれば家族間なら
”甘え的な”要求は当然ですし
相手からの思いやりなどで
良い関係が築けますが
発達特性を持つ人たちにとっては
そのことを理解できません。
*****まとめ*****
考え方としては
例えば家族間であっても
【自分でできることはする】
ということが大切かと思います。

当事者がやってくれることは
【本人の都合が良いときだけ】
思っておいた方が良いでしょう。

「期待しないって、
 家族として認めないということでは?」
みたいな考えも浮かぶかもしれません。
ですが、期待した結果
それに応えてくれなかったら
【苛立ちの方が積もり続けて】
反って関係が悪化するのです。

もう一つ、頼みごとをするのなら
”後でお願い”は止めましょう。
【今、〜できる?】
この方法でトライしてください。
当事者も悪気があって
忘れているのではありません。
「あとで」と言われると
”頼まれた時点では”
ちゃんと後で動こうと思います。

これらについて、
今回は家族間で例えましたが
職場など外の場においても
同じ考えで関わった方が
良い関係になれるかと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害