2021年09月18日

偽善者

発達障害関連の相談では
「偽善者と言われた」などの
内容を聞くことも多いです。
その逆に、
当事者からは周囲の人たちが
行っていることなどが
偽善に見えてしまうこともあります。

この頃、その言葉をよく聞くので
今一度、考えてみたいと思います。

”偽善”とは、単純に表現すると
「偽物の善意」ということですよね。
それを自分から言う人は
私は見たことがありませんので
【決定づけるのは他人】
ということになるかとおもいます。

ですが、その人の本心は
【その人にしか分からないこと】
周りには偽物に見えていても
【本人は真剣に
  善意の行為をしている】
可能性もあるとは思います。

例えば、
発達障害傾向を持つ当事者が
偽善行為をしているように見えるのは
おそらく
【利己的な面が見え隠れするから】
なのではないかと思います。
ですが、当事者の肩を持ちますが
彼らは【純粋で計算高くなく】
特性によって
自分勝手なことは多いとしても
【利益追求のためではない】
私は考えています。

ただ、善いことをしているのに
自分のことばかり考える…という
【バランスの悪さが偽善に見えて】
周りから評価されるかと思うのです。

ここに、二次的な問題が加わった時
”明らかな偽善”になってしまう
可能性はあります。
例えば、
【善意の私を称賛しなさい】
などと周りに押し付けるような
困った態度です。
善いことをしている私って
すばらしいでしょ?
だから、称賛されるべきだし
それが理解できないのだとしたら
それは周りがダメな人間だからです。
…といった考え方になれば
偽善者と言えるかと思います。
*****まとめ*****
「あの人は偽善者だ」と
色んな所で耳にしてきましたが
あからさまな意図でない限り
世の中に偽善者は
さほど多くないのかも…と思います。

もし誰かに指摘したいのなら、
偽善者と決めつけるのではなく
「私にはそれが偽善に見える」と
【自分の考えとして】
伝えるようにしてみてください。

逆に、誰かに偽善者と言われたら
【自分の意図を再確認して】
実際にどうなのかを
身近な人と評価してみてください。
全てがそうでなくても
「どの部分が」偽善に見えるか?
という考え方もあると思います。

私どものような
メンタルケアに携わる人間には
無料相談もあるわけですが、
それが偽善に見えることもあります。
だけど、その真意は
私たちには分からないことです。
本気のボランティア精神で
多くの人を救いたいのかもしれないし、
お金持ちだから
無料にできるかもしれません。
私は、これで生計を立てているので
しっかりと有料にさせていただきます。

これらについても、
評価は人それぞれでしょうが
偽善という言葉を使うからには
【悪口を言うことに対する責任】
考えておくことも大切かと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:18 | TrackBack(0) | 発達障害