2021年09月16日

自分に負けず嫌いになる

「私は負けず嫌いです」と
周りに伝えている人たちの多くは、
【周囲を敵視しがちで】
その本人がうまくいっていないと
周囲を攻撃してしまったり
蹴落とそうとしてしまうことなど
問題行為につながりやすいです。

ポジティブな負けず嫌いの人は
相手を蹴落とすのではなく
【相手以上の
   能力追求に目が向き】
より一層頑張れますが、
ネガティブな負けず嫌いの人は
【他人の不幸を願うような】
残念な考えを持っています。

これは、「比較」とも
関係している話なのですが
タイトルの通り、
【自分に負けない心】
作ることが最優先です。

例えば、
スポーツや勉強などの
【目に見える成績ならば】
周りをライバル視するでしょう。
けれども危険な考え方として
【目に見えない人物評価などで】
周りをライバル視すると
どうしてもネガティブな方向に
考えが寄っていきがちなのです。
===============================
私は、Tさんよりも人気がある
→Tさんは、別のコミュニティでは
 大人気かもしれません。

私は、Oちゃんより美人だ
→それは人の好み次第です。
 もしかするとOちゃんの方が
 モテているかもしれません。

私は、誰よりも歌手のRさんのファンだ
→それはRさんファンはみんな、
 同じように思っていますし
 気持ちは数値化できません。
===============================
このように、
自分から見える誰かを
【一方的に勝手に評価すると、
  自分自身の心が荒んでいき】
自身の性格に悪影響です。
もし勝手に評価するのであれば
【誰かの良さを参考にできるよう】
ポジティブに考えていきましょう。

そして負けず嫌いの発揮は、
【昨日の自分以上に良い結果を】
という”自分”に向けた考え方が
心の健康には良いと思います。
だからといって、
毎日何か成果を出せるものではなく
平凡な一日もあることでしょうから
「私は今日、〇〇をやった」と
一つの小さな評価をすることも
大切なのではないでしょうか。

私たちは日々歳を取り
遡ってやり直しはできません。
もしも昨日の自分より
今日の自分が劣っているとすると
それは【単に不調の日】くらいで、
小さな何かの成長は
日々積み重ねているのだと思います。

常日頃、周りに気を取られ
周りを敵視した生活だと
心がピリピリしますから
こういった考え方も
参考にしてみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:20 | TrackBack(0) | 自己改革

2021年09月14日

「やめてください」が分からない

発達障害の特性を持つ人たちは
たとえ友達や家族と
うまく関われているように見えても
本当は人との関わりが苦手、
という話はよく耳にします。

うまく関われているというのは
人と関わる時
お互いに不快な思いをしないよう
配慮できているからで
時に発達障害の特性が
ひょっこり顔を出すことがある、
といった感じなのです。

その中の一つに
”やめてください”と伝えても
当事者にやめてもらえない
ということがあります。

私がお伝えしている発達障害は
ADHDとASDに限定されています。
【分かっていて
  止められないのがADHDタイプ】
【言われている
  意味が分からないのがASDタイプ】
このように考えてよいかと思います。

ADHDの人たちは
相手が嫌がっていることを察知し
状況を理解することができますが
【その行為をやめたいのに
       止められない】
というイメージで、
ASDの人たちは相手が
【本当に嫌がっていることを
        理解できない】
というイメージです。

それで結局、
相手を本気で怒らせてしまいます。
周りの人からすれば
「きちんと意思表示したのに、
      なぜだか伝わらない」
という気持ちになると思いますし、
ADHDタイプの人は、
「またやってしまった…」と
深く落ち込むけれどすぐ忘れ、
ASDタイプの人は
「急に怒られた」と逆に怒りに
変わってしまうかもしれません。

こういった問題への対応は、
【事が起きる前に予防策】
という考え方で
”あらかじめの約束事”
思ってください。

おそらく一番最初は
当事者が上記のようなことで
相手を不快にさせることが
始まりになるかと思います。
その時、和解したいのであれば
「あなたには、
  私の言葉が届きにくい」
ということを伝えます。
そして、当事者に対して
【どう伝えれば
  気づいてもらえるか】
直接質問してみてください。
それの回答がなければ
双方で”合図”を決めて
覚えてもらう、という方法です。

この方法は
難しいものではありませんが
【何度も同じことをくり返し】
当事者が身につけるには
数十回〜数百回かかるかもしれません。
ですから
”周囲の根気強さが必要”です。

「やめてください」には
単なる嫌がらせというよりは
【過度な親切心も関係していて】
例えば、
もう食べられないのに
どんどん食べ物を買ってくるなど
本人にとっては「良いこと」も
含まれています。

このような時、
私たちは遠回しに言ったり
相手の親切に感謝する態度で
やんわり伝えますが、
当事者には届かないので
ハッキリと伝えることを
今一度、思い出しておいてください。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:20 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年09月11日

分からない人には言わない

この記事を書こうとしている時に
ご相談いただいたお客様と
この話題になったので
「シンクロ率すごいね!」なんて
話していました(笑)

私たちには、それぞれに
”枠組み”というものがあります。
枠組みとは、
自分にとっての基準のようなものです。
それに加えて「価値観」「信念」など
たくさんの違いがありますよね。

そういった異なる人間が
コミュニケーションしている中で
【何度伝えても
    理解してもらえない】
ということを
経験したことはないでしょうか?

また、その時には
理解してもらえている雰囲気だったのに
後になって【情報が書き換えられ】
トラブルになってしまった、
といったことも含まれます。

これは、どういうタイプの人に
起こりやすいかと考えてみますと
次のような人たちです。
・被害妄想の強い人
・思い込みの激しい人
・ワーキングメモリの弱い人
・不安が強い人
・人間不信の人
・悪い予測ばかりする人

そして、もめごとが起きて
何らかの話し合いが必要な時には
会話を通して解決したいと
思うのは当然のことなのですが
”話しても伝わらない”ということが
発生することがあります。

その時、分かってもらおうと
一生懸命訴えるのですが
後々冷静に振り返ってみても
【伝わっているようで
    伝わっていない】
というケースは多いのです。

これについては
相談内容によく出てきます。
*****まとめ*****
コミュニケーションスキルでは
伝えた側の言葉通りに
【相手が受け止められない】
ということが起こります。

これは、受け止める側の
【見えない歪み】によって
起こると考えられます。

ですから、
「話を聞いてくれているな」と
こちらが思っていたとしても
【全然違うことを考えている】
可能性があるということです。

そして、その歪みに関しては
【相手が気づかないと】
改善されないことですし
こちらがわざわざ指摘すれば
関係が悪くなってしまいます。

だから、
【この人には
  言っても分からないな】
という相手には
思ったことを言わない、
何を考えていても静観する。
ただし、
【自分に害が発生した時だけ】
きちんと対応するという
方法を採ることをお勧めします。

そしてもし、
あなたが「分からない人」と
思われたくないなら
日頃から【理解したい】という
姿勢や意思表示をすることが
大切かと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 18:58 | TrackBack(0) | 自己改革