2021年09月30日

慎重タイプと直感タイプ

買い物をする時、
何かの選択をする時など
私たちは色々と考えながら
決めていきますよね。
その”決め方”もさまざまです。
また、選択する事柄によっても
決めるタイミングは異なります。

【慎重に決める人】
「失敗したくない」「後悔したくない」
などの気持ちを持っているかもしれません。
熟考して上手くいく人もいますが
その中には
”自分の考えに自信がなく”
”自分で決められない”タイプも
含まれているかと思います。

【直感で決める人】
”自分の気持ちに正直で”
感じたままに決めるので
ある意味”衝動的な部分”
持っている可能性があります。
また、「面倒だから…」と
どれでもいいというタイプも
含まれているかと思います。

どちらのタイプでも
日常場面では色んな状況があり、
例えば、何かを決める時に
急かされたり待たされたり
することってよくありますよね。

そういった時の
【タイミングを逃すと
  選択を間違ってしまいます】

例えば、
慎重タイプで優柔不断だと
昨日なんとか決めていたことの
【決心が揺らいでしまい】
今日は別の選択をしてしまうとか
直感タイプで移り気な人は
翌日の【思い付きに変化して】
別の選択をしてしまうなどです。

その結果、
物事がうまく進むと良いのですが
この方法を採った時
「しまった!」となることも
誰にでも起きています。
*****まとめ*****
慎重にじっくり考えることも
直感で自分の気持ちに
素直になることも
どちらも大切にしたいことです。
気を付けておきたいのは
【どの項目で
  慎重になるか直感で行くか】
ということです。

これまでの自分を振り返り、
【どういう時に】
慎重になっていたか?
直感が役立ったか?
ということを考えてみてください。

例えば……
人間関係でつまづきやすい二人がいます。
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A子さんは、慎重になりすぎて
初対面で相手のことが分からないため
とてもよそよそしい態度になります。
その結果、相手にも警戒されて
関係が進展することはありません。

B子さんは、直感タイプで
初対面で相手のことをよく知らなくても
「大好き」と思うことが多いです。
それで距離を急激に詰めすぎて
相手から距離を置かれることがあります。
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それぞれ、
【加減ができていないために】
上手くいっていないだけなのですが
今後、人との関係を良くするために
自分のパターンを知ったうえで
【逆のパターンで考えてみて】
取り組むことも良いかもしれません。

ちなみに、
私の直感は洋服選びです。
服に関しては、慎重に選ぶと
だいたい失敗します(;^_^A
慎重に行きたいところは
仕事に関することです。
人の心と向き合う仕事の中で
直感で判断してしまうのは危険です。
こんな風に、自分の感覚を
普段から知ろうとすることは
大切かと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 08:35 | TrackBack(0) | 自己改革

2021年09月28日

「知らない」と「分からない」

何かを質問した時、
「知らない」と答える人と
「分からない」と答える人がいます。
どちらも同じ意味を示す言葉ですが
印象が少し違いますよね。
受け止める人によって異なりますが
どちらかというと
「知らない」の方が冷たく感じます。

知らないことを知らないという…
なぜ「分からない」では感じないのに
「知らない」だと
冷たく感じるのでしょうか?

それは、
【一度は考えてみたかどうか】
という印象の違いかと思います。
もともと、知らない情報だとしても
直接的に「知らない」というより
【自分なりに一度、
   考えたり想像したりして】
その結果「分からなかった」という方が
【少し協力的なイメージになり】
聞く側にとっては
「考えてくれたのだな」と感じます。

日本語では、こういった
”わずかなニュアンスの違いから”
会話の印象が変わりやすいです。

発達障害の傾向を持つ人たちは、
【言葉の選び方が不器用で】
いわゆる”話し言葉”については
うまく使えないタイプが多いです。
そのため、何か質問をされると
即座に「知らない」と断言し、
とても冷たく感じることがあります。
*****当事者の方へ*****
人同士の会話の目的は、
疑問を解決するなどだけでなく
【一緒に考えてほしい】とか
【話を共有してほしい】などの
思いが含まれることが多いです。

ですから、世間話的に
興味のない話題を振ってきて
その中に質問があったとすると
【あなたも考えてみて】という
サインだと思ってください。

このやりとりの中で
【相手と考えを共有し】
分かり合っていく過程を辿ります。
そこで「面倒だ」と思って
冷たくあしらってしまったり
「自分の考えだけが正しい」と
一方的に意見を押し付けたりすれば
分かり合うことはできません。

相手「私はこう思う」
当事者「いや、違う、こうだ」
という流れではなく、
相手「私はこう思う」
当事者「なるほど、そういう考えか。
    そして自分は……」
という流れで考えてください。

相手の考えに納得できなくても
【それが相手の気持ちなのだから】
それを他人が
否定する権利はありません。
このやりとりが上手くいかず
トラブルになるケースは多いです。

前々からお伝えしていますが、
相手の考えを聞いたからと言って
【相手と同じ考えに
  ならなくても良いのです】
自分の気持ちは自分のものです。
他人に変えられる権利はありません。

この、【自分と他人の区別】
しっかり意識しながらも
一緒に考え、時間を共有することで
より一層他人のことを知り
”情報の一部として”
ストックしていくことが
できるのではないでしょうか。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:47 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年09月25日

サプライズが嫌い

ずっと前にも取り上げた内容です。
過去の記事を読み直すのも
大変かと思いますので
ループしながらブログを書いています。

さて、
アスペルガー特性を持つ人たちは
ルーティンがあったり
自分で予定を立てたり
【シナリオがないと不安なので】
予定外のことや予想外のことが
起きた時にパニックを起こします。

そのため、
【喜ばせるつもりが
   怒らせる結果になり】
困惑したという周りの人が
たくさんいると思うのです。

例えば分かりやすいのは
誕生日などの”サプライズ”です。
「内緒でパーティーの
     準備をしよう♪」など
友達や恋人同士は
そういうことがありますよね。

でも当事者の人にとっては
【決められた枠の中が
     安心するので】
突然、予定外で
パーティーが始まってしまったり
クラッカーの音が聞こえたりすると
大パニックなのです。

少し時間が経って状況を把握し、
素直に喜べると良いのですが
当事者にとっては
【怖い目に遭わされた】
という気持ちが強くなっているので
怒りに変わってしまいます。

そういえば余談ですが、
当事者が家族に対して
サプライズをしようとして、
その本人に
「サプライズしようと思います」と
あらかじめ相談していました。
本人が先に知っていたら、
当日に驚けないので
サプライズではありませんね(笑)
*****支援の仕方*****
結論から言えば
【予定は常に伝える】
ということが大切ですから
サプライズ向きではありません。

喜ばせるために驚かせたい、
というのは例えば
予定以外でも色々とありますが…

パーティーなどでなくても
突然のプレゼントを貰うと
「何の意味があるの?」
「これは何なの?」
「何かあったの?」など
【疑問が先立って、
   喜んではもらえない】
というケースが多いと思います。

また、こだわりが強いので
”財布を欲しがっていたな”
などと思って用意しても
割とはっきりと
・もっと安いのがあったのに
・デザインが好きじゃない
・自分は使いたくない
などと
全否定されてしまうことも
考えられます。

いずれにしても、
サプライズは難しいですね。

ですから、当事者対応としては
「〇〇に旅行するのだけど、
    欲しいお土産はある?」
「誕生日プレゼントは
  〇万円までで何がいい?」
といった感じに
あらかじめ聞いておきましょう。

ちょっと残念な感じにも
思えるでしょうし、
どういう状況でどうなるかなどは
個人差がある前提ですが、
【当事者にとっては
    ベストな対応】だと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:51 | TrackBack(0) | 発達障害