2021年08月07日

いちいち意味を求めてしまう

口グセというのも人それぞれで
「あ、またこのパターンだ…」
みたいなものってありますよね。
その中で、
アスペルガー傾向を持つ人たちに
多いなぁと思うものがあります。

これはパートナー側からの
相談事例でも「定番」なのですが、
【質問の仕方に特徴があって】
アスペルガー傾向を持つ人たちの
【納得できないと動けない】
というところに関連していたり
【不安を紛らわせるための】
質問であったりするようです。

簡単な例えと
解説を作ってみました。

「今から掃除機をかけてね」という
お願いに対して、
・何で今じゃないといけないの?
・あなたの仕事じゃないの?
・今日の晩御飯は何?
など、
【話をそらそうとするパターン】
⇒自分にとって不都合なことを
 頼まれた場合だとします。
 掃除機をかけたくないから
 ”自分がやらなくて良い方向に”
 持っていこうとしています。

「あなたは何色が好き?」という
質問に対して、
・それは何の意味があるの?
・それに答えたらどうなるの?
・何の目的があって聞くの?
など、
【質問に質問で返し、
    答えないパターン】
”個人情報開示に敏感で”
 それを知られることによって
 悪い状況になるのでは?という
 不安な気持ちが強い場合です。

一部を取り上げて説明していますが
実際には多くのパターンが存在し、
【そのパターンに気が付かないと】
当事者の言い分に翻弄され
頭の中がグルグルしてきます。

当事者側の気持ちとしては
【根拠なく怒られる】という
認知の偏りが
発生していることが多く
その気持ちが収まらない限り
会話がかみ合うことはありません。
*****当事者の方へ*****
例えば、
政治や世の中のことについて
自分の考えを持つことができ、
日常生活でも
自分の範囲内での回答ができても
【相手からの
  声かけ自体がイレギュラー】
という感覚なのだと思いますから
そういった時に
【急いで答えを出せない】ので
人との関わりに困難さを
感じてしまうのだと私は思うのです。

ですから、
相手がたとえ家族でも
何かを言われたら少し待ってもらい
【深呼吸をして落ち着いてから】
質問に答えたり行動したりすると
不安が和らぐかもしれません。

その時、いつものクセで
”何の意味があるのか?”など
考えの沼にハマっていくと
(自分が安心する目的で)
関わっている人から見える当事者は
面倒くさい人に映ります。

いちいち意味を求める当事者に対して
相手も同じように思っています。
「そんなことに意味を求めて、
      何の意味があるの?」
でも、それを言わないだけですよ。

上記の例では、
好きな色が思いつかなければ
「今は思いつかない」と答え、
掃除機をかけるのを待ってほしければ
「〇〇時にかけるから」と答えましょう。

質問は、使い方によっては
【相手を責める表現となり】
平和主義で正義感あふれる当事者たちは
簡単に”傷つける側”に回ってしまいます。
不都合が起きた時に
過度に感情的にならないよう
日頃から質問に答える練習を
手伝ってもらうのも良いかと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:08 | TrackBack(0) | 発達障害