2021年08月03日

言葉の組み立てができないことについて

発達障害関連の相談では
【頭の中で言葉が
    組み立てられず】
流暢に話すのが苦手、
という内容が多いです。
これは、
当事者の得意とする分野などで
何かについて説明することは
当てはまらない場合があり、
【自分の気持ちの
   表現や出来事】などを
説明するときに
当てはまることが多いです。

ところが、
発達障害のことを
詳しく知らない人にとっては
「どういう意味なの?」と
不可解に思われていて
例えば
「学校の勉強ができるのに」
「普通に働いているのに」
「今、話してるじゃない」
分からない人たちにとっては
当事者の印象は
こんな感じだと思います。

それで、当事者ではない
私自身にも分からないですが
でも「こんな感じかな?」
というイメージを
説明してみたいと思います。
*****日本人は英語が苦手*****
グローバル化が進み、
この頃の若者たちは
英語に対してあまり抵抗のない人が
増えているとは思いますが、
私たち中年層以上の人間は
英語を話すのが苦手な人が多いです。

簡単な言葉が話せるのに、
完璧主義な日本人であるがゆえ
【上手に話すことができないから】
英語を苦手としています。

私の脳内も同様です(;^_^A
外国人の友達がいるのですが
会話は日本語で行ける彼女も
読み書きに関しては少し弱いので
彼女とLINEするときは
英語を基本としています。

最近も用事があってLINEしました。
その時、日本人の友達なら
キャッチボールは簡単ですが
英語でやり取りするとなると
【頭の中で何度も
  組み立てなおしながら】
英文を作っていくわけです。

それをLINEに書き込んで、
分からない単語はググって(笑)
→発達障害特性に悩む当事者たちも、
 ここでつまずくのでは?
 …と思ったわけです。
*****まとめ*****
日本語は難しいです。
当事者の悩みのタネである
「てにおは」も含めて
日本語を脳内で組み立てて
文章に書くのではないので
【話しながら忘れていく】
ということもあると思います。

話せば話すほど、
分からなくなるかもしれません。
言いたいことは分かっているし
脳内のイメージはあったとしても
脳の気質の問題からか
それを発信できにくいです。

私たちが
本気で英語に取り組めば
徐々に上達するでしょうが、
発達特性は治るわけではないので
【長い間の辛さ・苦しみから】
人と話すことを
諦めてしまう人も多いです。

そういった部分も踏まえて
当事者と関わってみると
少し寛容になれると思います。

次回は、
そういった苦手のある
当事者と会話を続けるには?
について取り上げたいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 16:55 | TrackBack(0) | 発達障害