2021年08月10日

「優しい人が好き」という人

あなたの好みのタイプは
どんな人ですか?(^^)
この質問に対して
良く出てくる言葉の一つに
”優しい人”があります。

ところで、
【具体的に
  どんな人が優しいの?】
質問されたことはありますか?
私はいつもそれを考えます。

優しさと一言でいっても
色んな優しさがありますよね。
今回なぜ
これを取り上げたかというと
優しさの
【意味をはき違えていないか?】
という疑問に
向き合ってみてほしいからです。

悩み相談の中でも
この言葉について
触れることがあります。
「あなたにとって、
   優しいとはどういうこと?」
それを深く探っていくと
【まったく別の言葉になる】
ということが多くあります。

というのも、
優しくしてほしい人たちは
愛情不足であったり
自分の問題と向き合えず
解決したい意欲が低下したりして
【人から責められることを恐れ】
日々、不安とともに
暮らしている人が多いからです。

まぁ、誰だって
自分を否定されたくないですし
認めてほしい思いはありますけど。
そうはいっても
恋人や配偶者とは関係が近いので
お互いの欠点が見えやすいですから
例えば口ゲンカの時などに
そういう点を指摘し合いやすいです。

そうすると、責められた時
自分の心を守りたいがために
【相手を否定するような】
思いが強くなってしまい、
「この人は優しくない」と
別れを決意することになります。

そして次の出会いを求めて
「今度は優しい人がいい」と
優しさを最優先で考えます。
*****まとめ*****
人が誰かを好きになった時には
【自然と優しくできるものです】
それを最初から求めているのは
もしかすると、
”自分の都合によって
   都合よく対応してほしい”
”自分にとって
   嬉しい言葉だけが欲しい”
などの本音が
隠れているかもしれません。

それが本心だとしても
特に恋愛関係については
【どんな相手なら
   良好な関係を築けるか】
重要なポイントになるのですから
改めて見直してみることも
大切なのだと思います。

人は、基本的には自分本位で
自分に合わせてもらえれば
一番生きやすいのだと思いますが、
【誰かに合わせたいくらい】
好きだと思える相手には
自分の望みだけ求めても出会えません。
*****最後に*****
友達関係には
「どんな友達がタイプ?」という
質問が出てくることが少ないです。
そういうのがなくても、
私たちは
なんとなく知り合って仲良くなって
気付くと親友になっていた…
なんてことを経験していますよね。

その友達とは
なんとなく似ていたり
価値観が違っていても認め合えて
嬉しい、楽しい、がいっぱいです。

だから私は思うのです。
【友達のタイプを
  選り好みしないように】
【好きな人も選り好みせず】
【まずは誰でも関わってみて】
それから付き合うのかどうするのか?
判断してみてはいかがでしょうか。

友達も異性も、
つい選んでしまう共通点があるとしたら
【見た目
  (第一印象・雰囲気・清潔感)】
くらいなのではないかと
思ってしまう私です(;^_^A
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:17 | TrackBack(0) | 自己改革

2021年08月07日

いちいち意味を求めてしまう

口グセというのも人それぞれで
「あ、またこのパターンだ…」
みたいなものってありますよね。
その中で、
アスペルガー傾向を持つ人たちに
多いなぁと思うものがあります。

これはパートナー側からの
相談事例でも「定番」なのですが、
【質問の仕方に特徴があって】
アスペルガー傾向を持つ人たちの
【納得できないと動けない】
というところに関連していたり
【不安を紛らわせるための】
質問であったりするようです。

簡単な例えと
解説を作ってみました。

「今から掃除機をかけてね」という
お願いに対して、
・何で今じゃないといけないの?
・あなたの仕事じゃないの?
・今日の晩御飯は何?
など、
【話をそらそうとするパターン】
⇒自分にとって不都合なことを
 頼まれた場合だとします。
 掃除機をかけたくないから
 ”自分がやらなくて良い方向に”
 持っていこうとしています。

「あなたは何色が好き?」という
質問に対して、
・それは何の意味があるの?
・それに答えたらどうなるの?
・何の目的があって聞くの?
など、
【質問に質問で返し、
    答えないパターン】
”個人情報開示に敏感で”
 それを知られることによって
 悪い状況になるのでは?という
 不安な気持ちが強い場合です。

一部を取り上げて説明していますが
実際には多くのパターンが存在し、
【そのパターンに気が付かないと】
当事者の言い分に翻弄され
頭の中がグルグルしてきます。

当事者側の気持ちとしては
【根拠なく怒られる】という
認知の偏りが
発生していることが多く
その気持ちが収まらない限り
会話がかみ合うことはありません。
*****当事者の方へ*****
例えば、
政治や世の中のことについて
自分の考えを持つことができ、
日常生活でも
自分の範囲内での回答ができても
【相手からの
  声かけ自体がイレギュラー】
という感覚なのだと思いますから
そういった時に
【急いで答えを出せない】ので
人との関わりに困難さを
感じてしまうのだと私は思うのです。

ですから、
相手がたとえ家族でも
何かを言われたら少し待ってもらい
【深呼吸をして落ち着いてから】
質問に答えたり行動したりすると
不安が和らぐかもしれません。

その時、いつものクセで
”何の意味があるのか?”など
考えの沼にハマっていくと
(自分が安心する目的で)
関わっている人から見える当事者は
面倒くさい人に映ります。

いちいち意味を求める当事者に対して
相手も同じように思っています。
「そんなことに意味を求めて、
      何の意味があるの?」
でも、それを言わないだけですよ。

上記の例では、
好きな色が思いつかなければ
「今は思いつかない」と答え、
掃除機をかけるのを待ってほしければ
「〇〇時にかけるから」と答えましょう。

質問は、使い方によっては
【相手を責める表現となり】
平和主義で正義感あふれる当事者たちは
簡単に”傷つける側”に回ってしまいます。
不都合が起きた時に
過度に感情的にならないよう
日頃から質問に答える練習を
手伝ってもらうのも良いかと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:08 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年08月05日

言葉が出にくい人との関わり方

前回の内容に続き、
今回は、
”言葉の組み立てが苦手な”
発達障害傾向を持つ当事者の
気持ちを汲み取ったり
会話を続けていくための
コツを書きたいと思います。

まず、自分のことを話そうとしている
当事者の気持ちを想像してみます。
・正しく話せるかな?
・最後まで聞いてもらえるかな?
・バカにされたりしないかな?
こんな感じかと思います。

ですから、聴く側は
・ゆっくり待ちますね
・間違えたら言い直してくださいね
・あなたの気持ちを尊重します
このような姿勢でいることが
必要かと思います。

それで当事者は、
言葉がなかなか出てこないのだから
聴き手の工夫が必要なわけです。
そこで、スキルとして必要なことを
3つ挙げてみたいと思います。

【長い沈黙に耐えられるか】
話そうとしても言葉が出てこないので
長い沈黙になることは想定されます。
その時の様子を見て、
”頭が真っ白になっているか”
それとも
”すごく考えているか”
読み取ることが大切です。

そして、
沈黙が苦手な聴き手の場合
耐えがたい時間になるかもしれませんが
グッとこらえて待ってください。

【質問を変えられるか】
上記の”頭が真っ白”に
近い状態になった場合には
”同じことを聞く目的で
  別の質問を投げかけてみる”
ということをしてみてください。

質問の仕方が変わるだけで
考える時間が短くなって
答えがすんなり出てくることも
よくあることです。

【落ち着いていられるか】
答えを待っている間というのは
意外と落ち着かないものです。
質問している側なのに
”自分はどうしていればいいか”とか
余計なことを考えてしまいます。

それでも、落ち着いた姿勢を保ち
待っていることが
”話し手に安心感を与え”
良い効果をもたらします。
*****まとめ*****
発達障害特性の有無に関係なく
この頃は
【言葉が出にくい人が増えました】
…と言いますか、
昔は「寡黙な人」と言われていた
隠れアスペルガー的な人たちは
職人気質、男気を感じる、
控えめでおしとやか…など
ポジティブな印象を持たれました。

今現在、私たちに求められるのは
・見えない言葉を察しなさい
・相手の嫌がることはやめなさい
・思っても黙ってなさい
・コミュニケーションをとりなさい
・何でも卒なくこなしなさい
といった
【無理難題を押し付けられている】
そんな気がしませんか?
正直、私も楽ではないですよ(;^_^A

ただその生き方について、
選択肢の増えた現代では
生きやすさを決めるために
【自分と折り合いをつけることが】
最優先事項なのだと思います。

なぜなら、
物理的な問題でない限り
【問題のほとんどは、
  自分を受け入れられない】
というところに
辿り着いてしまうからです。

ちょっと話が逸れましたが
言葉の出にくい人たちも
単に脳機能の問題なのか?
それとも長く生きた間に
自分に染みついてしまった
何らかのクセによるものか?
その理由はさまざまです。

実際に当事者対応をして
どこまで言葉を引き出せるか
それはやってみないと分かりません。
ですが、そういう関わりを
必要とされたときには
上記のポイントを参考に
取り組んでみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:56 | TrackBack(0) | 発達障害