これは、ASD・ADHD
どちらの方からの話にも出ます。
前回、薬について触れた時
「薬の特設コーナー」を作る
という提案を私はしましたが
こういったことは
【当事者本人も一緒に
取り組むことが必要です】
家族や身近な人が
親切で作ってあげても意味はなく、
それがタイトルの通りなのですが
【目に映っても、ただの絵と化し】
当事者には、それが
【何の意味や目的を持つか】
分からない、
”ただのオブジェ”になるのです。
もしそれが、
当事者の興味あるものであれば
すぐさま飛びつくのですが
注意力散漫だったり
興味の幅が狭かったりすることで
【日常生活に関するものは特に】
反応を示しにくいと思います。
よく、自閉傾向の強い人は
目があまり合わないことが多く、
例えば
パートナーの髪型が変わっても
家具の配置が換わっても
【興味の対象外には気づきにくく】
反応が薄いということがあります。
ADHDの場合には
最初は目に入れば分かりますが
それが日常化すると忘れて
【意味をもたない映像】
という感覚になると思います。
*****支援の仕方*****
目に見えるものがすべてとはいっても
それが絵になってしまえば
何も意味をもちません。
薬の飲み忘れを防ぐために
目に見えるよう置いたとしても
約束事などを書いた貼り紙をしても
それを習得できる人もいますが
【常態化して忘れる人】も
いることを知ってください。
そのようなタイプの人には
【定期的に声かけをして】
促すように支援しましょう。
また、新しい刺激として
【場所や置き方を変える】
というのも良いかもしれません。
これは”刺激を与える”という
目的で試してみてほしいのですが、
ASDのこだわりについては
自分の大切に思うこと以外は
ズボラ…ということもありますから
配置などが変わっても
あらかじめ伝えておけば
パニックを防ぐことができます。
いずれにしても
ここでの提案に関しては
診断が下りないグレーの人たちや
診断があっても
社会でそれなりに過ごせている人たちを
対象に考えていることなので
重度の発達障害の人には
通用しない可能性があります。
髪型が変わっても
「私には興味ないのね」と
落胆するのではなく
「髪型を変えてみたよ」と
声をかけてあげてください。
決して悪気のない彼らを
私たちの”暗黙の了解”で
縛り付けないことが
関係を良好にするコツです。