今回は、「愛情不足」について
おさらいをしたいと思います。
ここで出てくる言葉は【愛着障害】。
でもこの言葉は
医学用語ではないと思います。
なんていうか…そういう状態、みたいな。
そこに”障害”とつくと
一般の方々にとってみれば
障害者的なイメージを持ちますよね。
おそらく、心理学の世界では、
【何かを障害されている】
という考え方になるかと思います。
つまり、障害という名前がついても
「=障害者ではない」
というふうに考えてくださいね。
話は本題に戻って、
特定の人との愛着形成に失敗し
人との信頼関係が
形成しづらい人の中には
【普通の家庭で育ったのに】
そうなってしまった…ということが
結構あるようです。
「一般家庭でした」
「虐待はありませんでした」
「肯定的な関係でした」
などなど、
一見、愛着形成には無関係な
安定した人間関係のように
思えることが多いです。
それでも、
愛着形成が上手くいかないのには
虐待家庭との
【共通点がある】のです。
それは大きくは、
【子どもの欲しがるものに
的確に応えられていない】
という点にあります。
細かいことは
次回続けて書こうと思います。
*****子どもはどうなる?*****
例え家庭環境が悪くても
素直にまっすぐ育つ人もいますし
家庭環境が良くても
擦れて拗らせる人もいます。
それは
「子どものタイプ」によって
違ってきますし、
大人になるまでの環境の違いも
その後の成長に関係しますから、
このように育てたらこうなる…
という公式はありません。
いくつか例を挙げると
【精神的自立】ができる子は
親と周りの大人などを比較し、
家以外の外に目を向けて
【何が正しいかを追求し】
その中から
自分が正しいと信じた道に
向かっていくことができます。
【自分の気持ちに正直】だと
親が的確に応えてくれないことを
理解した段階で
【親への期待を捨てて】
自分で解決するように
なるかもしれません。
【親が絶対で、従順】なら
親の価値観を受け継いで
次世代へと
影響を与えるかもしれません。
*****まとめ*****
相談事例では
生育歴を尋ねることがあり、
こういったケースは
かなり多くあると思います。
あからさまないじめや
虐待経験者ではないのに
「愛情不足だなぁ」と
感じるケースです。
そこには、親子間の
【コミュニケーション力】が
大きく関係しています。
もしもあなたが不安定で
色々試してみても
改善しないようであれば、
もしかすると
【愛情不足による精神不安定】
という可能性もあるかもしれません。
こういった場合には
親子関係の修復をするよりも
【親以外の、他人との愛情関係を】
築き上げていくことが
心の安定につながると思います。