2021年05月29日

人への不信感が形成される理由

私たちは小さい頃に
大人から色んなことを教わります。
社会のルール、礼儀作法、
お金の使い方やテーブルマナーなど
多岐にわたります。
それも、親から直接
教えてもらうことだけでなく
【周りの大人や友達を見ながら】
スキルを習得していきますよね。

それは、生活態度だけでなく
「人をいじめてはいけません」といった
道徳的な考え方も同様で…
だけど子どもたちは、
成長の途中で気づくのです。

【大人たちの言ってることと
     やってることが違う!】

あなたは、
そう思ったことはありませんか?
私はたくさん経験しました(;^_^A

それで、
アスペルガータイプの中で
人への不信感が強い人は
【認知の歪みが
   生じていることが多く】
心を開くことがとても苦手です。

その人たちが
どうしてそうなってしまったのか?
当事者の歴史を想像しながら
年齢を遡っていこうと思いました。
実際、
原因を探しても意味はないし
誰かを責めてもしょうがなくて
だけどそれを知ることで
【支援側の意識の変化が】
もたらされる可能性があります。

数学の公式を確認して
「ここが違ってたのか」
「じゃぁ、こうすればいいか」
みたいな感覚です。

さて、
大人たちの矛盾に気づくのは
【だいたい思春期ごろです】
親が絶対という幼少期を経て
学校の先生や周りの大人、
友達も含めて
【自分以外の
   他人を考える時期に】
私たちは
コミュニケーションを通して
人間を知っていくのですが、
アスペルガータイプの人たちは
【相手の真意を知ることが
      できない可能性】
高くなると思います。

だから、持論で心を守り
人間関係に対しても
・強い思い込み
・こだわり
・一方的な押し付け
といったものに
変化しやすいのではないでしょうか。

当事者は、
世の中の矛盾についていけず
自分を保つために
必死で耐えているかもしれません。

なぜ、
周りの友達も校則を守らないのに
自分だけが注意されるのか?
なぜ、
不倫はダメだと言われているのに
先生が不倫しているのか?
なぜ、
親は昨日「いいよ」と言ったのに
今日は「ダメ」と言うのか?

こういう疑問って、
私たちは友達や大人と話し合って
「時と場合による」とか
「見過ごすこともある」ことを
知っていきますよね。
それが、当事者には難しいのです。

ちょっと長くなるので
次回に続けますね。

今回のまとめとしては
発達傾向を持っている人たちが
はじめから人を信用しないのではなく
【成長過程の中で徐々に】
変化している、ということです。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:34 | TrackBack(0) | 発達障害