2021年04月29日

傷つかないと分からないこと

現代の日本文化的な話ですが
”責任逃れ”が目立つようになり
自己責任でさえ転嫁されて
自分の心を
守る人が増えたように思います。

確かに
傷ついたり非を認めることは
自分の心が傷ついてしまって
自尊心が低下してしまったり
自己肯定感が下がったりして
辛いことだと思います。

ですが、
【傷ついて初めて分かること】って
人が一生を歩む間に
必ずあると思うのです。
今回はその一部を
取り上げたいと思います。

例えば、典型的なのは
”うつ病や不安障害など”です。
それまで普通の生活を送っていて
職場の同僚や先輩などが
精神障害を患ったとき
「ちょっとバカにしてました」
などと聞かせてくれる人がいます。

・自分は絶対に大丈夫だ
・自分には関係のない話だ
・弱い人間だけの話だ

こんな風に捉えていると
うつなどになってしまったとき
症状での落ち込みだけではなく
【ある種の偏見を
   持っていたことに対して】
とても落ち込み、
本当に申し訳ない気持ちに
なってしまう人もいるようです。

また、精神系でない話で
日常的なことについて例えると
【失恋やいじめなど】
体験しないと
分からないことの一つかと思います。

胸が苦しい、息ができない
そのことに囚われて
他のことが手につかない。。。
これは弱い人間がなることではなく
【人間である以上、
  誰でもそうなることであって】
そう感じない人がむしろ
・先天的な脳器質の問題
・精神疾患
・精神障害
・認知の歪み
・パーソナリティの問題
こういったことを
抱えている可能性があります。

先天的にも後天的にも
「感情が分からなくなる」
という症状はありますが、
心が健全な状態であれば
程度の差はあっても
【感じることのできる痛み】です。

そして、こういったことについては
ネット上などでの情報で
頭では理解したとしても
【実際に自分が経験しなければ】
言語化できない感情の部分が
理解しきれないと思います。

問題に向き合うことや
責任と向き合うことが
怖くて逃げている人たちは
傷つくことを怖れすぎて
【自己成長できないまま】
一生を終えることになります。

もしも成長したい、改善したいと
少しでも思っているのであれば
勇気を出して向き合う決心が
できると良いのですが……
できれば私が
お手伝いさせていただきたいです。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 06:39 | TrackBack(0) | 自己改革

2021年04月27日

「一貫性」と「有言実行」

人間関係を安定させるため、
自分自身が安定するためには
【一貫性を保つこと】
大切だと私は思っています。

例えば、
・日替わりで意見が変わる
・相手によって意見が変わる
・気分によって意見が変わる
といった人のことを
心底信用できる人は
あまりいないと思うのです。

それで、一貫性が大切なら
有言実行でないといけないの?
などと疑問を持つ人も
中にはいるのだと思いますが、
【有言実行とは意味が違い】
発言したからといって
必ずしも実行しなければならない
なんてことはありません。

辞書上の意味が違うのは
理解できていても
それを現実に適用できず
悩んでいる人もいるでしょう。

ですから改めて
一貫性を保つこととは
どういうことか書いてみます。

まず、前提として覚えたいのは
人の気持ちというものは…
【気分や条件によって
       変わります】
ですから、
毎日同じ考えにはならないし
対応する相手によっても
考えが変わることはありますが
【根本の考え方が変わらない】
というのが大切かと思います。

具体例を挙げてみると、
甘いものを好まない人が
スイーツを食べていたら
「言っていることと
   やっていることが違う」と
思われるかもしれませんよね。
ですが、
・その場にスイーツしかなかった
・御礼として受け取った
・とてもお腹が空いていた
こういった条件があれば
食べられないほど嫌いではないから
甘いものを食べることもあるでしょう。
*****発達特性に悩む人へ*****
特にアスペルガー傾向の人たちは
【言葉不足になりやすく
  コミュニケーションが苦手】です。
なので、「甘いものは食べません」
とは言わないで
「甘いものが”嫌いです”」と
つい言ってしまいがちなのです。

その「言葉選び」を振り返って
【どういう条件で
  イレギュラーになるか】
考えてみましょう。

そして、
甘いものは”普段は食べないけれど”
「時々」「疲れた時」「数か月に1度」
食べることもあります、と伝えれば
一貫した発言になるわけです。

独特な言葉の考え方によって
コミュニケーションが苦手な場合も
多くあるかもしれませんが、
【前置き】のような言葉を
付け加えるだけで印象は変わり
人との関わりが
楽になるかもしれませんね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 06:52 | TrackBack(0) | 発達障害

2021年04月24日

ペットを飼うことについて

このテーマも、
随分と前に取り上げましたが
やはり発達障害の特性が強い人は
ペットを飼うときに
とても気を付けてほしいことです。

譲り受けたりする前に
考えておいてほしいことを
それぞれ分けて説明すると

●ASDタイプの場合
相手は生き物ですから
自分のルーティン通りにはいかず
言葉を発せない動物のため
【動物の観察が重要】です。

いつもと様子が違う
おなかを空かせている
嬉しそうにしている
このようなことを日々観察し
察知しなくてはいけません。

ですが、
他のことに集中してしまったり
イレギュラーな動物に付き合いきれず
【興味の対象として薄れてしまい】
放置してしまう可能性があります。

犬や猫は声かけも大切です。
特に犬は言葉を使って
【しつけしなければいけません】
しつけのできていない犬は
他人にかみついたり
無駄吠えで迷惑をかけたりして
当事者も嫌になってしまいます。

●ADHDタイプの場合
まず、【計画性がないので】
衝動的に動物を飼うかもしれません。
動物が好きなら目に入った動物を
色々と引き取りたくなるでしょう。

そして、
コミュニケーション力は
それなりにあっても
衝動的だったり忘れっぽかったりして
【安心して暮らせる空間】
作りにくい可能性があります。

ゴハンをあげる、掃除をする
スキンシップを図ることなど
忘れてしまうかもしれません。

●それぞれに考えられること
自分に用事があって
何かを優先したいときでも
動物に何かあった場合には
【その行動をすぐに切り替えて】
お世話しなければいけません。

眠い時、頭が痛いとき、
イライラしているときでも
【その感情をおさえて】
動物に関わらなければいけません。

自分が悲しいときでも
腹が立っているときでも
動物にその気持ちは伝わらず
【常に要求をしてくるので】
それに応える必要があります。
*****まとめ*****
いずれの想定も
【結果的には動物虐待】
大問題になるかもしれません。

基本的には心穏やかで
優しい人たちにも関わらず
・計画性がない
・先の予測ができない
・ガマンが苦手
・イレギュラーなことに混乱
・コミュニケーションが苦手
・興味の幅が狭い
・忘れっぽい
・飽きっぽい
・基本的に自分が最優先
こういったことが原因で
悲しい結果にならないよう
しっかりと家族と話し合い、
一人暮らしの場合には
譲り受ける相手と相談してから
動物を飼うようにしましょう。

確かに、ペットのいる空間は
精神的に癒されますし
心穏やかに暮らせるような
イメージはあると思うのですが
現実はそうでもありません。
引き取ったペットの性格や
種類によっての特性なども
関係してくるものですから
絶対に癒されるわけではないのです。

一度引き受けたことを
【途中で放り出すことは
       無責任です】
その場の衝動的な感情で
すぐに決めないようにして
数日〜数ヶ月しっかり考えて
決めるようにしましょう。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:24 | TrackBack(0) | 発達障害