2021年03月13日

シナリオを描いて生きる人たち

中学進学、高校進学、大学進学…
人は将来のことに向けて
色んな計画を立てています。
行き当たりばったりのことも
あるかもしれませんが
ある程度は決めているでしょう。

例えば、
高校を卒業したらどうするか?
大学後は大学院に行くのか?など
【まだ分からないけれど】
希望や目標を立てます。

さて、
アスペルガー傾向を持つ人たちは
先の予測が見えないことが不安で
【計画を忠実に守ることが】
最大の安心と思う人が
多いことが分かっています。

予測に含まれない部分や
興味のない部分については
わりとズボラな面もありますが、
・動揺する場面を減らしたい
・不安要素を取り除きたい
こういった気持ちが強い場合は
「そこまで決めるかな?」と
思えるような細かいことまで
決めるというこだわりを発揮します。

ですが、人生というのは
【思い通りに
  いかないことが殆どで】
イレギュラーなことばかりです。
それは、大人になるほどに
当事者も痛感することです。

だけど当事者の中には
【現実を受け入れられない】
という人が存在します。
その場合には、
・現実を否定して回避する
・責任の転嫁をする
・病気になる
といったことにつながります。

学生時代を経て社会に出て
「思った仕事とは違う」から始まり、
恋人ができたものの
「理想の相手ではない」
結婚したけれど
「現実の厳しさを知らなかった」
子どもが生まれれば
「まったく言うことを聞かない」
このように、
【人生は
  自分の思い描く通りには
        行かないものだ】
ということを
念頭に置くことが大切です。

仮に家族を持たず
単身を貫いていても同様です。
仕事については上記のとおりだし
自分自身の急病の可能性や
リストラの可能性などを考えれば
思い通りにはいきません。

シナリオを大切にする人には
とても辛い現実かと思いますが、
”心の準備”としてできるのは
【ある程度の余白を作る】
ということではないでしょうか。

これについては
次回の記事にしたいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:33 | TrackBack(0) | 発達障害