(今回は支援側の内容です)
誰だって、
何かを押し付けられること、
強制されるのは嫌なものです。
ですが中には
自分で決めることが苦手で
誰かに決めてほしいと
思っている人もいます。
世の中、
色んな考えの人がいますが
発達障害傾向を持つ人たちが
相談される内容では
強制されることなどに対する
【感じ方が非常に強く】
なぜ、人がそんなふうに
自分を貶めるのか…くらいの
思いをしているケースがあります。
分かりやすい例が、職場です。
例えば、
発達障害の特性を持つ当事者が
新しい仕事を任されたとします。
前任者はあらかじめ
仕事の手順を伝えるのですが
当事者はその通りに作業せず
ミスをしてしまいました。
前任者は、
「私の言ったとおりに
やってみてください」と
当事者に伝えた途端、
当事者は
【火が付いたように怒り出し】
「お前は何様なんだ!」と
怒鳴ってしまいました。
これは極端な例ですが、
怒鳴るまではないとしても
「これが私のやり方です」と
頑なになってしまったり
「私を否定ばかりしている」と
いじめを訴えたりするような
【認識のズレが大きくて】
人間関係に亀裂が入ります。
当事者の思いを翻訳すると…
・自分の方法でできる
・なぜこの方法では
いけないのか?
・私をコントロールするな
こんなイメージだと思います。
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ここから、仕事の話を参考に
当事者の嫌がることについて
説明します。
当事者の人たちは
幼少時代からマイペースを保ち、
人に合わせることができませんでした。
だから、会社に入っても
【周りと同じペースを
保つのが難しく】
作業内容についても
”なぜ、そうしなければ
ならないのか”が
分からないで遂行していることが
多いのではないかと思います。
そういった中で、
当事者がミスを指摘され
さらに自分のやり方を否定され、
【意味が分からないまま
自尊心が傷つけられる】
という状況に陥ります。
だから、当事者が怒るのです。
ですが、ミスはミスです。
当事者自身もそれは分かります。
ただ、
【具体的に何が原因か】は
分かっていないことが多いです。
上記の仕事例で言えば、
当事者が
自分のやり方でやっていて
ミスが起きたことは
やり方に関係しているとは
考えていない場合があります。
それどころか
【存在を否定されている】と
全然違うことを
考えている人も結構多いです。
今回はざっくりと
その対策を書きますが、
【本人が納得できる
丁寧な説明】
これが欠かせません。
私たちの間なら
「言わなくても分かること」でも
当事者にとっては
【教えてくれなければ
ずっと知らないまま】
ということも考えられます。
なぜなら、
想像力が弱い人がいるからです。
他の事例と今回の事例を
結びつけて考えられないからです。
これを踏まえて
当事者と関わってみてください。
言わなくても分かることが
言わなければ分からないこと、
ということを念頭に置いて
関わってみてくださいね。