アスペルガータイプの人の
悩みの一つに
【文章との闘い】があります。
それは
話すこと・書くことについて
【思い通りに表現できず】
・思ったことと
反対のことを言ってしまう
・まとまった文章にならない
・話し言葉が使えない
など、人によってその苦手は色々です。
ところで、
何年か前に私が関わった人のなかに
【聞いた言葉を変換する癖】を
持っている人がいました。
(プライベートでね)
例文を作って説明しますと、
「おそらく明日は晴れだと思います」と
私が発言すると、相手は
「明日は晴れなのですね?」と
返してきます。
ですから
「いえ、絶対ではなくて
おそらくなので…」と
相手に伝えると
「つまり明日は晴れなのですね」と
返してきます。
雑談や、どうでもいいような話なら
「そうですよ」と言えるのですが
私が関わったケースでは
利害関係が発生する案件だったので
【推測と断言は意味が異なり】
結構危険なことだったので
相手にお願いをしてみました。
「私の言ったとおりに
口に出して言ってみてください。
すると相手の人は、
なんとか口に出して言えたのですが…
多分、それをさらに先の誰かに伝えるとき
間違えて言っただろうなぁ、と不安です。
これについても、
文章の組み立て方についての特殊性が
含まれていると思います。
*****当事者の方へ*****
雑談などに関しては、
内容がだいたい合っていれば
会話は成立しますが、
【仕事などの利害関係上では】
正確な解釈が求められます。
”請求額たぶん10万円”と
書かれているものがないように、
言葉も正確に伝えなければ
自他のどちらかに損害が発生します。
なお、雑談等についても
トラブルになりそうなケースは、
【誰かが言ってもいないことを
周りに言いふらし】
集団から孤立するなどがあります。
こういった問題を解決するために
自分でできる練習としては
人の話していることを
【そのまま紙に書き出して】
それを声に出して読んでみる、
というのを試してみてください。
最初から外で実行するのは
ハードルが高いと思うので
自宅で家族に手伝ってもらい、
日々の練習を重ねてくださいね。
慣れてきたら、
聞いた言葉を口頭で復唱して
オウムのように
「〜ですね?」と確認をする。
これができるようになると、
上記で例を出したような
「おそらく明日は
晴れだと思います」を
「あなたは明日が
晴れだと思うのですね」などと
返せるようになると思います。