2021年02月06日

なぜ親は隠すのか?

Facebookで繋がっているお友達が
シェアしていた記事をヒントに
今回の記事を書きたいのですが
その内容というのは
子どもに発達障害の診断が下りても
”何も対応しない親”が何割かいる
というものでした。

私も子育てをしている中で
他の保護者と会話をしていて
分かっていることなのですが、
自分の子どもに障害がある時
【親は周りに隠したがります】

その理由は色々で、
例えば「親戚に顔向けできない」
といった家族関係の問題、
発達障害の概念を
知らない人たちからの
偏見や攻撃などがあります。

また、診断を受けたことに対して
「何をすればいいか分からない」
という親もいるかと思います。

それから、我が子の診断は
【親にとっての覚悟】
要ると思います。

もしかすると、これが一番
ハードルが高いのではないかと
私は予測しているのですが…
【発達障害は先天性】
つまりは
【遺伝】も関係しています。
だから
子どもに発達障害の診断が
下りるということは
【親も発達障害の可能性】
疑われるわけです。

もし、親自身が
自分の特性を否定しながら
努力して生きてきたとしたら…
また、自分では普通の人だと
思っていたにもかかわらず
子どものことがきっかけで
知りたくないことを
知ってしまったら…
これまでのことが
【全否定されるような
    気持ちになるので】
到底受け入れられないですよね。

こういう話は
お客様からも聞いたことがあります。
【子どもも自分も
   変な人だと思われたくない】
だから病院に行かなかった。
診断をきっかけに
いじめられるのではないか
近所に噂が立つのではないか
友達が離れていくのでは…
などなど、
たくさん悩まれています。

「いけないと分かっていても、
      偏見を持ってしまう」
こういった気持ちのある
親の立場の人たちは
自分がそこに立たされることに
非常に恐怖することと思うのです。
*****発達障害とは*****
こんな言葉だけでは
納得できないかもしれませんが
特性を見つける検査は
【人間に共通した
   特徴を分類したもの】
その数値の開き具合が
診断を決定する材料の一つになります。
だから、言い換えると
【誰にでも凹凸は多少あるし】
【努力で改善できることもある】
ということを知ってください。

ADHD傾向は、
大人になれば少し消失する
部分があります。
ASD傾向は、
大人になると逆に
顕著になることもあります。
ただ、それは特性ではなくて
【二次的に生じたもの】
かもしれません。

つまり、
発達障害だけで判断するのではなく
【機能障害が起きていれば】
別の障害や疾患名も付くし、
問題が起きていないのであれば
普通の人として
生活しているだけなのだと思います。

この頃は、
支援の手もたくさん増えていて
親が孤独にならないような
機関も充実してきました。
もし、
子どものことで悩んでいるなら
そういった機関を探して
頼ってみてほしいと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害