前回は、
ADHDの衝動性について
お伝えしましたが、
せっかくなので引き続き
注意性と多動性についても
取り上げたいと思います。
今回は、注意性についてです。
注意性で有名なのが
「片づけられない人」
「ゴミ屋敷」
「忘れ物が多い」などです。
小学生くらいから
私たちは身の回りのことを
自分でやるようになりますが、
クラスに1〜2人くらい
よく忘れ物をしたり
汚い上履きを履いていたり
ちょっと他の子どもたちと
違う感じのする生徒は
いませんでしたか?
本人に悪気はないのですが
面倒くさいとか
忘れっぽさがあるために
歯磨きをしなかったり
宿題ができなかったりして
色んな人に怒られる日々を
送っています。
大人になると
少しは日常生活のことを
習得することができるので
小さい頃ほどまでは
目立たなくなっているのですが
(消失する部分がある、
ということで)
やはり行動面、言動面で
日常生活に支障が出るようなものが
残って困っている場合があります。
例えば、
・人の話を聞いていると
頭がボーっとしてくる
・いつも頭がモヤモヤしている
・興味を示す対象が少ない
このような症状については
他の脳機能障害も考えられますが
ADHDタイプの人からも
よく聞く症状です。
こういったことが原因で
「人の話を聞いていない」などと
上司に叱られたり
説明を理解することができず
仕事でミスをしたりして
相談に至ることがあります。
*****当事者の方へ*****
趣味や楽しめることが
全然ない人の場合には
常に頭がボーっとしていて
「気力がない」感じに
見えることもあります。
それも含めて
病院を受診することを
お勧めします。
脳機能そのものについては
医療の領域になります。
ただ、
日常的なトレーニングとしては
【周りからの支援をお願いして】
みんなで取り組むことで
上手くいくことが増えます。
例えば、
【指示はメモで箇条書き】
【話は短めに】
【タイマーで行動管理】
こういったことを
みんなに協力してもらい
(もちろん自分でも)
仕事のミスを減らす工夫を
考えてみると良いでしょう。
【医療とトレーニングを
並行して】
日常生活の改善を
目指すと良いと思います。
次回の「多動性」でも触れますが
運動が苦手だとしても
自分なりに体を動かすことで
頭がすっきりすると思いますし、
最後は食事についても
触れようと思います。