2021年01月26日

頭の中の考えを整理する

前回は、
推論の仕方について書きました。
引き続き、それの具体例と
周りを説得するために
大切なことについて
アドバイスを書いてみますね。

・よく判断を見誤る
・人を説得するのが苦手
・思った通りにならない

こういったことがある人や
発達障害の傾向を持つ人たちには
参考になると思います。

前回の内容を思い出しながら
読んでみてください。

=ASDタイプ=
思い込みの激しさ、頑固さ、
こだわりの強い人や、
人との関わりが少ない人は
帰納的推論の元となる情報が
【限定されてしまう可能性】
演繹的推論の元となる情報が
【大半に当てはまらない可能性】
などが挙げられます。

例えば、
当事者が「この人は嫌いだ」と
思っている相手の言葉は、
参考になりそうなことでさえ
自動的に情報から削除されて
自分の好きな人の言葉だけ
参考にしてしまうと
情報に偏りが出ますし、
誰の情報にも頼らずに
ネットや本と自分の脳内だけで
情報を集めて考えれば
偏った結論になりやすいです。

=ADHDタイプ=
衝動的、すぐ忘れてしまう、
集中力が乏しい人などは
考えが色々と浮かぶものの
あっちこっちに移ってしまい
【考えていたことを忘れ】
全然違うテーマに変わったり
【先の予測ができず
     短絡的な結論】
なってしまうなどが挙げられます。
*****当事者の方へ*****
結論を出すときは
・時間をかけて吟味する
・必ず誰かに相談する
・無難な結論を選ばない
この3つを心がけてみてください。

その場のノリで結論を出さない。

結論の出し方が突飛でないか
その後のことまで考えても
大丈夫そうかどうかなど
なるべく誰かに相談する。

事を荒立てないためとか
誰かの機嫌を損ねないためなど
自分が責められないための
結論を出すのではなく
これが妥当、と
みんなが思えるような結論を
導き出せるよう心がけるのです。

もともと(小さい頃)から
言葉の発達が遅くて
きちんと話せなかった人には
難しいことかもしれませんが
私の知るグレーな人たちは
定型発達の人たちよりも
言語の発達が特にすごくて
能力が高いと思います。

ただ、成長する中で
不安や恐怖が増えてしまって
大人になって
話すことにためらいがあり
今、きちんと話せる
自信がないのかもしれません。

それでも
【話す練習を止めないことで】
今以上に、これから先は
もっと話せるようになります。

”人と話すことの大切さ”には
自分の結論を見誤らないことが
含まれているのだと知ってください。

私もこうやって文章を書いていて
上手く言えてないなぁ…と
思うことばかりなのですが
とにかく一生懸命伝える、
この積み重ねを続けたいです。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害