2021年01月14日

「ねぇ、どう思う?」

アスペルガー傾向の人たちは
コミュニケーションが苦手なので
人と会話するときに脳内で
【ありとあらゆる
     情報を引き出し】
【その組み合わせを
       間違えて】
おかしな発言になってしまう、
ということがよくあります。

”思った通りに話せない”
これはとても辛いことですね。

小さい頃から
こういったことが続いていて
「会話がかみ合わない」
「話がつまらない」
などと学生時代に
友達に言われてしまうと
余計に話せなくなってしまいます。

もちろんそれでも
話す努力をする人もいるでしょうが
相談事例の多くは
【話すことを止めて】
本などの世界から情報を得るなど
他の方法で世の中を知っていきます。

だから、
【会話自体のレベルが上がらず】
カウンセリングなどを頼って
相談に至ります。

どうしても
自分一人の世界で
本やネットからの情報を受け取ると
【考え方が一方通行】
なってしまいがちで
【複数の視点が持てません】

ですが、
社会に出てからの大人たちは
より多くの視点を持っている方が
適応度が高くなりますから
それを覚えていくことが大切です。
*****当事者の方へ*****
アスペルガータイプの人たちは
自分の内面の話は苦手ですが
自分の外側にある
何かや誰かについてなどは
【自分の考えを
   言える人が多いです】
なのになぜ、
人とうまくいかないかというと
【自分の考えが
     絶対になりがちで】
【人の意見には
   興味を持たない】からです。

なぜ、人の意見が必要なのか?
それは、
色々な意見を集めた中で
【自分の意見の
  信ぴょう性などを
    確かめるために】
聞いたほうが良いからです。

こういったとき、
当事者の言い分には
【根拠やデータがなく】
ただ、自分がそう思ったからという
よく分からない理由で
押し通してしまうことがあります。

これが「人の話を聞かない」
というポイントのひとつなのです。

説明が苦手なのもありますから
なかなかうまくいきませんよね。
それでも試してみてください。

自分が何かを思ったり気づいたとき
「ねぇ、どう思う?」と
誰かに聞いてみてほしいのです。

例えば、紅茶の色が
自分には茶色に見えるとします。
でも隣の人は、
赤、と答えるかもしれません。
そこで「いや、絶対に茶色」と
自分の意見を押し付けるのではなく、
「なぜ隣の人には赤に見えるのか?」
それを考えてみるのです。

光の角度なのか?
紅茶の濃さが違うのか?
それとも脳の認識の違いか?

【一つの正解を求めるのではなく】
【色んな考え方があることを知り】
【考え方に柔軟性を持たせ】
社会で適応していくという
イメージを持ってみてくださいね。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害