2021年01月12日

外面のいい人

発達障害傾向を持つ人の
パートナーにあたる女性と
よく話題に上がるのが
発達障害傾向を持つ人って
【外面がイイ】ことです。

事例として、
かなり多い相談内容なのですが
相談者は何を悩むかというと
外ではすごく良い人なのに
【家では真逆の態度
例えば
・家族を支配する
・暴言を吐く
・偉そうにする
といったことが日常的です。

それを誰かに相談したとしても
「え?あんなに良い人のことを
  悪く言うなんてどうかしてる」
などと信じてもらえず
配偶者やそのほかの家族が
孤独に悩んで苦しみます。

当事者の気持ちとしては
・人の役に立って感謝されたい
・変な人だと思われたくない
・仲間外れにされたくない
といった思いから、
家族以外の人たちには
とても良い行動や言動をします。

時々、おかしな発言はするものの
「余計なことは言わない」と
心がけていることが多いので
基本的に外ではニコニコとして
【聞き役に徹するような】
タイプが多いのかもしれません。
(程度の差にもよりますが)

それで、当事者は
「外面がイイのが悪いのか!」と
怒りたくなるかもしれませんが、
問題はそこではありません。
【なぜ、家庭内での
    態度が悪いのか】
という方が問題なのです。
*****当事者の方へ*****
外で関わる人たちに
良い態度、善い行いをすることは
とても素晴らしいことです。

悪態をついたり無視したりなど
嫌な対応をされるのは
誰だって嫌ですよね。

それは【家族も同じです】

もしかすると当事者自身が
親に育ててもらったとき、
家庭内でそのような
対応をされたのだとすると
それを覚えたかもしれません。

そうでない場合でも
大人になるまでの成長過程で
誰かの間違った関わり方を
覚えてしまうことがあります。

本来は、
【家でも外でも同じ態度で】
という心構えが大切です。
家の中にいる人たちにも
【外の人たちと同じように】
接することが求められます。

一緒に生活している人たちなので
難しい話をすることもあります。
だから、
いつもいつも、良い態度で
いられるわけではありませんが
【みんなが良い態度でいれば】
家庭内は
あったかい雰囲気に包まれて
今まで以上に
居心地の良い場所になることは
間違いないと思います。
posted by 心療カウンセラー長谷 at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 発達障害